女の子にもてたい一心で、ギターを抱えては、ソングライティングに
多くの時間を費やした青春時代を送った身としましては、ちょっと放っておくわけにはいかない番組。
こんな番組をやるとしたら、やはり佐野君しかいないでしょうし、
Eテレというのも、歌詞に対して真摯で在り続けた彼らしいチョイスだし、
「ハーバード白熱教室」のサンデル教授みたいなアプローチも、彼のこだわりでしょうか。
毎回のゲストの作品のの中から、彼のお気に入りの歌詞を素で朗読するときの
彼の間のとり方や、細かいパフォーマンスに対するこだわり。
バラエティとしてではなく、あくまでアカデミックの観点から、
歌詞の創作にアプローチしたかったんでしょうな。
とにかく、教育テレビのトーク番組でも、きちんとロックンロールしているという点は、
まことにもって彼らしいの一言。
★良い歌詞とは
①他社への優しいまなざしがあること
②生存への意識があること
③内在するビートに自覚的であること
④ポエトリーとして成立していること
⑤自己憐憫ではないこと
⑥普遍性がある
⑦音と言葉に連続性があること
⑧共感を集めることに自覚的であること
⑨ユーモアのセンスがあること
「自分で歌う以上は、やはり作家性にこだわりたい。」
「いいですか。みなさん。歌作りというのは、自分の心の中に釣り糸を垂れる作業ですよ。」
「マーケティングは、歌作りには必要ない。必要なのは、アンテナを磨くこと。」
.「私は自分を作詞家と思ったことはない。音楽の表現として、体の中から出てくるもの。」
「制約はむしろ歓迎。その、せめぎあいの中で、逆にイイものが生まれる。」
「歌を常に作っているから、素の自分が麻痺しているのかもしれない。」