大学を出て、一番最初に勤めた会社は、新宿西口の住友ビルにありました。
毎朝、改札を出て、会社までの徒歩5分。
JRの地下通路には、たくさんのホームレスたちがいました。
仕事が嫌で嫌でしょうがなかった僕は、彼らが時には、羨ましく思えたこともありましたね。
おそらく、この曲を作った頃の僕と、彼らとは、紙一重だったような気がしています。
地下鉄通路の住人たち
生きているのか
生きたくはないのか
生きようとはしないのか
まして冬
生きているのか
生きたくはないのか
生きようとはしないのか
まして冬
缶のビールをにぎりしめ
タバコの火は指先を焦がし
命はユラユラと
地下鉄通路を行き交う人の狭間(はざま)漂う
生きているのか
生きたくはないのか
生きようとはしないのか
まして冬