「ベストヒットUSA」は、1980年代から続く、日本では数少ない洋楽情報番組。
VJは、小林克也氏。
昔からコテコテの洋楽ファンの僕としては、この番組、毎回録画して、日曜日にチェックしています。
4/8放送分で、TOTOのスティープ・ルカサーが出演しておりました。
ルカサーといえば、1970年代頃からスタジオ・ミュージシャンとして活動。
LAを中心として様々な大者アーティストの楽曲に参加していたギタリスト。
彼の名セリフ。
「たとえどんなスタイルの音楽であろうが、スタジオに来れば一発で最高のプレイを録音する」
当時の一流プロデューサー・大物アーチストは、こぞって彼を、レコーディングに起用しておりました。
僕の知る限りでも、1980年代にイメチェンしたオリビア・ニュートン=ジョンの大ヒット曲「フィジカル」や、ご存知マイケル・ジャクソンの「今夜はビート・イット」 にフューチャーされていたギターは、一度聴けば、すぐにルカサーとわかるほど、独特のグルーブとテイストがありましたね。
その彼が、1977年にジェフ・ポーカロ、デビッド・ペイチといったスタジオミュージシャンらと結成したバンドがTOTO。
ボズ・スキャッグスのアルバム「シルク・ディグリーズ」制作時に集められたメンバーが母体になっています。
元々はメンバー全員が旧知の仲であった為、この作品の共演で意気投合。
翌1978年に1stアルバム「TOTO」を発表。
4作目の「聖なる剣(TOTO IV)」は、グラミー賞6部門受賞。「ROSANNA」や「AFRICA」は、メガヒットとなりました。
当時、「ベストヒットUSA」でオンエアされた、「Goodbye Elenore」のビデオクリップは、彼らの演奏の凄まじいまでの熱気が伝わってきて、とても印象的でした。
(特にドラムのジェフ・ポーカロはすごかった)
オリジナル・メンバーは以下の五人。
ボビー・キンボール(Vocals)
スティーブ・ルカサー(Guitar&Vocals)
ジェフ・ポーカロ(Drums&percussion)
スティーブ・ポーカロ(Keyboards&Vocals)
デイヴィッド・ペイチ(Keyboards&Vocals)
デイヴィッド・ハンゲイト(Bass&guitars)
びっくりしたのは、ルカサーの年齢がまだ51歳だということ。僕と2歳しか違わないんですね。
僕が学生だった頃、すでにテレビの向こう側の有名人でしたから、もっと年齢が上のイメージでした。
もっとも彼は、13歳のときからプロとしてレコーディング・セッションをしていた早熟ミュージシャンでしたから当然かもしれません。
久しぶりに、テレビで見たルカサーは、いい加減いいオヤジになっていましたね。
いい加減といえば、この人の場合は、コメントもかなりいい加減。
ジョークのつもりが、ジョークになっていないというケースがけっこう多いんですね。
デイヴィッド・ペイチについて、公式ホームページで、こんなことを言ってしまっております。
「デヴィッドは性転換手術を受けるため、この夏のツアーには参加出来ないんだ。女性になるという、本当の自分になるという彼の夢を実現させるためには必要な事なんだ。この秋にDavida(Davidの女性形名)を紹介出来るのは非常に嬉しい。一刻も早い回復を祈るよ」
これ、彼としては一流のつもりのジョークだったようですが、ここまでいくと、ジョークというよりは、「悪ふざけ」。
「悪ふざけ」といえば、こんな極めツケもありました。
1980年代当時は、日本での人気が先行していたので、日本のファンへのリップサービスとして「ミュージック・ライフ」誌インタビューで、語ったのがこれ。
「TOTOのバンド名の由来は、日本の便器のメーカーからとったんだよ。どこのトイレにいっても見かけたからね」
コメント