「ついに始まる、恐怖の爆発感染。」
というわけで、日本の誇る傑作ホラー「呪怨」シリーズ最新作「呪怨 パンデミック」を、例によって乗用車のDVDで鑑賞いたしました。
というわけで、日本の誇る傑作ホラー「呪怨」シリーズ最新作「呪怨 パンデミック」を、例によって乗用車のDVDで鑑賞いたしました。
さて、バンデミックとはなんぞや。
これ医学用語で感染の爆発的な広がりを意味する言葉なのだそうです。
今回は、冒頭に「あれどこかで見たことある」というハリウッド女優さんが出てきましたね。
「フラッシュ・ダンス」のジェニファー・ビールス。
まあ、こんなところでお目にかかりましたという感じ。
「呪怨 パンデミック」のアメリカでのタイトルは 「The Grudge2」。
流れ的に言えば、アメリカリメイク版の「呪怨 The Grudge」の続編。
日本での公開はアメリカに比べるとずいぶん遅れましたが、すでに完結編となる「The Grudge3」の制作もはじまっているようです。
映画の内容全体は、日本版とは全く異なるオリジナルストーリーになっていました。
ただし劇中にさりげなく日本版とリンクする場面もあり。
こういうあたり作り方は、マニア心をくすぐって大変お上手。
清水監督も、相当なマニアック的気質とお見受けいたします。
それにしても、基本的には、ひとつのオリジナルのストーリーを、手を変え品を変え、リメイクできる(あるいは、してくれと頼まれる)清水監督は、幸せかもしれません。
このシリーズを離れたときが、この人のほんとの正念場でしょう。
冒頭にはおなじみの呪怨 を解説するクレジット。
「つよい恨みを抱いて死んだモノの呪い。 それは、死んだモノが生前に接していた場所に蓄積され、「業」となる。 その呪いに触れたモノは命を失い、新たな呪いが生まれる。」
米国人役者たちが日本に来て一番驚いたのは、実は「ホラー映画にもかかわらずポルノ描写がまったく無い」ことだったらしいですね。
おそらく、彼女たちも、それなりの覚悟はしてきたのでしょう。
一般的に、ハリウッドのホラー映画では前半にポルノ描写を含んだいわゆる「主人公達のおいしい」シーンを盛り込みつつ、中盤以降にホラー描写で一気にたたみかけるというのが定石。
その点、ひたすらホラーに徹した、彼の作風は、かえって、アメリカでは新鮮だったのかもしれません。
清水風恐怖シーンの法則をひとつ発見しました。
恐怖シーンは、そのクライマックスで、サッと場面変換してしまう。
これです。
つまり、あっと、驚いたときには、もうシーンは変わっているという潔さですね。
恐怖シーンは、いたずらに引っ張るものではないというのが清水流のようです。
そうそう、あの伽椰子の発する「ア、アアアア、アアアアアアア」という声。
あれ、なんとすべて清水崇監督の自前の声を使っているのだそうです。
楽しんじゃってますね。この方。
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