横溝正史、金田一耕助シリーズというと、市川 崑監督による、石坂浩司主演の一連の作品が思い浮かびますが、この素材を映画にした監督は、もちろん他にもたくさんいます。
この「悪霊島」を監督したのは、篠田正浩。
もちろん、夫人の岩下志麻も熱演しております。
この映画のキャッチコピーは、「鵺の鳴く夜は恐ろしい」。
金田一耕助を演じたのは、鹿賀丈史。
「うん、よしわかった」の磯川警部も、この作品では、室田日出男。
当然、この映画では、そのセリフはありません。
監督が違うのですから、テイストも違って当然なのですが、やはり、市川 崑シリーズに比べてどうかという見方をしてしまいますね。
佐分利信や、伊丹十三といったビッグネームを、事件の「真相」周辺に配置したりで、キャスティング的には、市川シリーズと遜色はないのですが、やはり、この映画の核は、なんといっても、金田一耕助の「佇まい」といいますか、「味わい」。
その点、このアフロヘアーの鹿賀・金田一は、僕の印象としては、いまいち合格点に届かなかったかなという感想。
さて、公開当時、この映画のテレビスポットに流れた音楽が、なんとビートルズの「レツト・イット・ビー」でした。
僕としては、横溝映画に、なんでビートルズかという印象が正直ありました。
もちろん、横溝正史もビートルズも、僕のフェイバリットではありますが、これが一緒になるのはどうよという感じですね。
ラーメンとうな丼は、やはり別々に食べたほうがうまい。
でもまあ、それで、なにかしら、この監督の狙いとする「空気」が漂えばしめたものだったかも知れませんが、今回鑑賞したDVDは、あれあれという感じでした。
「レツト・イット・ビー」は、確かに流れましたが、歌っているのは、ポール・マッカートニーではないんですね。
今風のアレンジによる女性ボーカリストのバージョン。
これでは、「時代の空気」もへったくれもありません。
この映画のキーマンとなった古尾谷雅人演じるヒッピーの若者の存在も、この時代の「空気」の中で語られなければ意味がない。
まあ、権利の問題やらなにやらが絡んで、苦肉のアーティスト差し替えによるDVD発売だったのでしょうが、やはりここは、ビートルズの「レツト・イット・ビー」でないといけません。
この映画にはもともと、この原作発表の年に発生したジョン・レノン暗殺のニュースを本編に折り込むという製作方針があっての「レット・イット・ビー」採用でしたから、これはなおさらです。
それなりに製作費もかけて、気合を入れて作った作品ではあったでしょうが、やはり、金田一耕助シリーズとしては、あくまでも番外編の一本となってしまいました。
この「悪霊島」を監督したのは、篠田正浩。
もちろん、夫人の岩下志麻も熱演しております。
この映画のキャッチコピーは、「鵺の鳴く夜は恐ろしい」。
金田一耕助を演じたのは、鹿賀丈史。
「うん、よしわかった」の磯川警部も、この作品では、室田日出男。
当然、この映画では、そのセリフはありません。
監督が違うのですから、テイストも違って当然なのですが、やはり、市川 崑シリーズに比べてどうかという見方をしてしまいますね。
佐分利信や、伊丹十三といったビッグネームを、事件の「真相」周辺に配置したりで、キャスティング的には、市川シリーズと遜色はないのですが、やはり、この映画の核は、なんといっても、金田一耕助の「佇まい」といいますか、「味わい」。
その点、このアフロヘアーの鹿賀・金田一は、僕の印象としては、いまいち合格点に届かなかったかなという感想。
さて、公開当時、この映画のテレビスポットに流れた音楽が、なんとビートルズの「レツト・イット・ビー」でした。
僕としては、横溝映画に、なんでビートルズかという印象が正直ありました。
もちろん、横溝正史もビートルズも、僕のフェイバリットではありますが、これが一緒になるのはどうよという感じですね。
ラーメンとうな丼は、やはり別々に食べたほうがうまい。
でもまあ、それで、なにかしら、この監督の狙いとする「空気」が漂えばしめたものだったかも知れませんが、今回鑑賞したDVDは、あれあれという感じでした。
「レツト・イット・ビー」は、確かに流れましたが、歌っているのは、ポール・マッカートニーではないんですね。
今風のアレンジによる女性ボーカリストのバージョン。
これでは、「時代の空気」もへったくれもありません。
この映画のキーマンとなった古尾谷雅人演じるヒッピーの若者の存在も、この時代の「空気」の中で語られなければ意味がない。
まあ、権利の問題やらなにやらが絡んで、苦肉のアーティスト差し替えによるDVD発売だったのでしょうが、やはりここは、ビートルズの「レツト・イット・ビー」でないといけません。
この映画にはもともと、この原作発表の年に発生したジョン・レノン暗殺のニュースを本編に折り込むという製作方針があっての「レット・イット・ビー」採用でしたから、これはなおさらです。
それなりに製作費もかけて、気合を入れて作った作品ではあったでしょうが、やはり、金田一耕助シリーズとしては、あくまでも番外編の一本となってしまいました。
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