以下、毎日新聞からの抜粋。
「家庭内虐待の被害者は77%が女性で、約7割が要介護認定を受けていた。加害者は86%が同居の家族で、息子(40%)▽夫(16%)▽娘(15%)の順。前回調査と同様に、在宅介護の難しさが改めて浮かんだ形だ。本人の通報は13%にとどまり、42%が介護関係者、14%が近所の人や民生委員からの連絡だった。発覚後に一時入院などで高齢者と加害者を引き離したケースは約3分の1で、過半数はケアプラン見直しなどで同居のまま防止を図った。」
「高齢者になったら、可愛く生きよう」
我が父親は、67歳のときに、脳梗塞で倒れて以来、人生の最後の7年間を「介護老人」として、病院で過ごしました。
その父親を見ていて、僕が学習したことがこれ。
父を面倒見てもらった病院の看護師さんがしみじみといっておりました。
「こういうところに来る人は、素直でないとダメよ。
どんな会社の社長さんだった人も、こういうところに来ればみんな一緒だから。
プライドなんかある人ほど困っちゃうのよね。言う事きいてくれないもの。
あなたの、お父さんは可愛いものよ。煙草の一本もサービスしたくなっちゃうわね。」
父は、ある意味ではしたたかだったかもしれません。
たまにしか、見舞いに来ない我々家族よりも、いつも身近にいる看護師さんたちに愛想を振りまいていたほうが、病院での居心地は確保できると計算していましたね。
なにをしてもらうにも、元気よすぎるくらいの声で「ありがと」を連発しておりました。
孫みたいな年齢の看護師さんに、「カッキー!」なんて呼ばれて、手を振っている父を見るのは、息子としてはちょいと複雑な心境でしたが
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