よっしゃ!
本年のテレビ観賞は、元旦恒例の第85回東京箱根間往復大学駅伝競走で幕開け。
さてここで、新春一発目から我が母校の名前が踊りまくって、ちょいと興奮気味です。
東洋大のスーパールーキー柏原竜二が、山上りの5区でなんと8人のごぼう抜き。
最後は、「学力」では到底及ばない早稲田大学を見事逆転し、東洋大チームが初の往路優勝。
柏原クンが、誇らしげに両手の人さし指を突き出し、雄叫びを上げながらゴールに駆け込んだ瞬間は、ほとんど忘れかけていた東洋大の応援歌「青春の潮」が口をついて出てきましたよ。
ああ、俺ってこんな歌まだ覚えているんだと、またそこで感動。
思い出してくださいませ。
東洋大のOBとしては、肩身が狭くなるような事件が、つい最近あったじゃありませんか。
元部員が強制わいせつの現行犯で逮捕され、部長、監督が辞任したというあの報道。
あの事件で、東洋大学陸上部は、この大会の出場辞退も覚悟したはず。
しかし、彼らはそんなこんなのすべてを背負って、この箱根駅伝にエントリー。
この「汚名」を回復するのは、もはや「言い訳」や「謝罪」ではなく、この大会での「結果」しかないと、後輩たちは奮起したのでしょう。
8人抜きのトップでゴールした瞬間の柏原君の真っ赤な目がそれを物語っていました
小田原中継所で、彼がたすきを受け取った時の順位は9位です。
監督代行が指示したペース配分を、彼は無視。
とにかく最初から、おいおい、大丈夫かというくらいのオーバーペースで、彼は5区をひた走ります。
しかし、このペースは、結局最後まで落ちることなく、最後は、早稲田と競り勝っての逆転ゴール。
なにかが、乗り移ったようなノーマークのルーキーが、いろいろな人の思いを「追い風」にして、新春の箱根路を駆け抜けていきました。
この「奇跡」の力走で箱根に新たなヒーローが誕生です。箱根の山に新たな「山の神」降臨。
みなさんどうですか。我が母校には、こんな後輩もいるんです。
スポーツの結果に、いかに「精神力」が重要かという事を、改めて痛感いたしました。
正月だけに、これは、「もち」ベーションの勝利ということで。
さあ、お雑煮食べよっと!