さて、突然ではございますが、久しぶりにラブ・ソングを作ってみようと思い立ちました。
実は、ワタクシこうみえましても、20代30代の頃は、これを武器にして、女子を口説いておりました。
まあ、ベッカムのように、サッカーがうまいわけでもなし。
キムタクのような男前であるわけでもなし。
大金持ちのセレブでもなければ、明石家さんまのように、トークがおもろいわけでもない。
そんな男子が、いっちょまえに、一流の女子でも口説こういうことになれば、せめてこれくらいの技は、仕込んでおかなければ勝負にならなかったという当時の事情がございます。
もちろん、カラオケなんざなかった時代です。
僕ら、昭和30年代生まれは、音楽で、口説こうと思うなら、ギターのひとつも抱えられなければお話にならなかった青春時代を過ごしてきた世代でございます。
さて、僕が最後にラブ・ソングを作ったのはイツだったでしょうか。
思い出しました。
弟の結婚式のときですから、もうかれこれ15年も前。30代半ばの頃でしたね。
それ以降、50歳になる今日まで、オリジナルの曲は、一曲も作っていません。
ボクとしては、この間、特にもう曲は作らないと決めたわけでもありませんでしたから、これは、作っていないというよりも、出来なかったという方が正解でしょう。
ひとつの曲を産み出すという作業には、実はけっこうなエネルギーが必要になるんですね。
集中力も必要です。
なにもかも忘れて、これだけに没頭するという時間がとれなくなってしまっているという現実は、悲しいかな、ありましょうが、しかし、それよりもなによりも、ボクが、一番痛切に感じるのは、なんとていっても「感性」の低下。
これが、はなはだ著しいということは、ヒシヒシと感じております。
さあ、そこにもってきて、今回のお題は、「ラブ・ソング」。
とにかく、自分の大切な人をつかまえて、あなたが好きですよ、愛してますよという気持ちを、詩と旋律にしなければいけないという作業です。
若い頃は、誰もが感性過敏気味でありましょうから、「好き」にさえなってしまえばしめたもの。
それがどんな女子だとて、こちらは蝶よ花よと、崇めたて祭って、ビーナスにでも、ミューズにでも、こちらの都合のいいように勘違いしてしまえます。
「恋は異なものおつなもの」ですね。
しかし、男も50歳ともなれば、そうはいかない。
たとえどんな、才色兼備なステキな女性が相手になっていただけようと、そうではないアラの方も、しっかり見えてしまう。
これを、人間としてとの進歩というか、衰退というか。
いずれにせよ、奇麗ごとばかりでない、男と女の恋愛事情も、ある程度はわかってしまっているアラファイブのオジサンど真ん中になってしまっているという事実は、まずここで、しっかりと受けとめてとおきましょう。
そして今回は、そのあたりを承知の上での、ラブ・ソングでございます。
とにかく、こう年を食ってしまっては、とうてといラブ・ソングなんて、出来るわきゃあないよといってしまうのは簡単。
年をとるというのは、そういうことだと割り切るのは簡単ですが、どっこい、そうは思いたくないという自分も存在するわけです。
オジサンには、オジサンのラブ・ソングもあるでしょうな。
まあ、そういうことで、今回はここでぶち上げてみることにしました。
50歳の、ラブソングを作ろう!
さて、期限を決めましょうか。
まずは、ゴールデン・ウイークの最終日とします。
運送会社の課長さんとしては、この春は、会社の記念行事や、ISOの審査、地域の自治会役員の順番もまわってきたりと、それなりに忙しい身ではあるのですが、やはりそれを理由にして出来なかったとて言うのはちとカッコわるい。
いいでしょう。頑張ってみることにします。
ミュージシャンではない、一介のサラリーマンですので、まあオリジナルソングの一曲くらいならなんとかなるでしょう。
とりあえず、15年ぶりラブソングは、5月5日の、「子供の日」に、我が相方にプレゼントするということだけは、まずここで決めてしまうことにします。
彼女には鼻で笑われてしまう可能性も大ですが、まずは、それまでに、50歳のオヤジが、ラブソングの1曲も作れのかどうかということが、ボクにとっては大きな課題。
まずは、完成まで至れるかどうかです。
それには、勢いをつけることが大事とふみます。
てとなことで、この場を借用して、ドーンと、「50歳のラブソングを作ろう」宣言してしまうことにいたしました。
さて、このラブソングですが、実はタイトルだけは、決めてあります。
今度ラブソングを作るならこれと決めていたのは、実はもうかれこれ3年くらい前。
ちょうど、今の、彼女と付き合い始めた頃ですね。
そして、これを歌にしようと決めたのが昨日です。
ちょうど運転していた車の中で、フンフンと浮かんできた、ワンコーラス目の歌詞を、ボイスレコーダーに、いい調子で録音。
これをこれから改めてと聞きなおします。
いい年こいて、少々こっぱずしくはありますが、まあいいでしょう。
こう書いてしまったからには、ジタバタしないことにします。
さて、お待たせしました。
それではここで、15年ぶりのラブソングのタイトルと、昨日できたばかりの、ワンコーラス目の歌詞の第一稿を発表したいと思います。
sukebezizy 50周年記念ラブソング
タイトル 「むぎゅ」
作詞・作曲 sukebezizy
遠い思い出の向こうから 君は突然やってきて
時を重ねた分だけの荷物を肩からおろして
砂糖もミルクもいれないコーヒーを
おいしそうに飲みほす
あの頃の君はまぶしく輝いていていたよ
手を伸ばしても
伸ばした手のはるか向こうで
君は微笑んでいたね
君の奏でたピアノの音符が
春色の風に乗って
街をミュージカルしていく
恋は神代の昔からある日突然降ってくる
さあこの気持ち受け止めて
大好きさ
抱きしめたい むぎゅ