もう春の真っ只中ですが、見た映画は、WOWOW放送の「銀色のシーズン」
主演は瑛太、そして、 田中麗奈。
宣伝から覚えている印象としては、雪山を舞台にした青春群像劇。
まっさき、頭に浮かぶのは、同タイプの企画で大ヒットしたホイチョイプロの「私をスキーへ連れてって」。
あれから、時は流れて、20年。
あの映画は、徹底的なタイアップとミーハー路線、そして、単純明快なボーイミーツガール・ストーリーに徹底したことで、成功していました。
僕なども、当時は、世間並みには、ミーハーボーイのはしくれでしたから、誰よりも先にあの映画を見て、そのシーズンのスキーデートに取り入れたものです。
もちろん、主演の原田知世のみずみずしさも良かった。
さて、20年たって、僕もオヤジに成り果てて、さあ、スキーを取り巻く流行はどう様変わりしたか。
コメディエンヌとしては、見るべきものがあると評価している 田中麗奈がどんなヒロインぶりを演じているか。
そんな、チェックポイントを頭にめぐらして、鑑賞いたしました。
監督は、「海猿」の羽住英一郎。
まあ、この企画をまかせるとしたら、無難な選択だったでしょうか。
しかし、まあ僕の印象は、ソツはないけどアジもない。
ヒロインに、ちょいと「重い過去」を背負わせて、ラブロマンスのモードを、ドラマチックに盛り込もうという嗜好でしたが、これは、あまり作り手の思惑通りには盛り上がらなかったなあ。
むしろ、その分、映画の印象が、中途半端になってしまったようです。
よっしゃ、そうくるなら、泣いてやろうかと構えてはいましたが、結局泣けずしまい。
これは、徹底的に、単純明快なラブストーリーにこだわった「私をスキーへ連れてって」の方に、僕としては軍配をあげてしまいます。
しかしそうはいっても、やはり、この手の映画は、最低でも「関係者」にとっては、大盛り上がりの映画になるのでしょう。
まあ、こういう映画ですから、「関係者」はそこそこいそうです。コケることはないのかな。
それにしても、クライマックスへのもっていき方は、ちと強引すぎやしないでしょうか。
あれでは、「若大将シリーズ」の、ラストと大差ないなあ。
ドラマチックを優先しすぎて、設定が無理無理ですよね。
ただ、20年たって、雪山の主役は、「滑降」から「モーグル」や「スノボー」にシフトしていたあたりは納得。
ただ、モーグル関係者があの映画のモーグル競技シーンを見たら苦笑いでしょう。
モーグルはご存知のとおり採点競技。
コブをうまく吸収してすべれているかということが非常に重要ポイントになります。
ですから、レース出場者は例外なく、膝に違う色がはいっているウエアを着用。
これで、膝の曲げ伸ばしを審判にアピールします。
この映画のように、レースにエントリーした城山銀が、黒一色のスーツというのは、ちょっとあり得ない。
この監督、たぶん、スキーには素人とみます。
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