さて、この映画から次のドキリは、「ろくろ首」
まあ、お化けの世界では、名の知れたスター格のモンスターといえましょう。
演じているのは、「眠狂四郎」や、「座頭市」シリーズの、妖艶な役どころで名を上げた毛利郁子という女優さん。
さて調べたらビックリ。
この女優さん、情痴関係のもつれで、愛人の男を刺殺しちゃってるんですね。
日本の現役女優で、殺人事件を犯したのは、彼女が初めて。
事件後に公開された、彼女の出演作である映画『秘録怪猫伝』には、野次馬根性の観客が多数集まったそうです。
事件が起きたのは、この「妖怪百物語」の公開された翌年のこと。
そういう目で見ると、この映画の中で、彼女が、「この鯉の血が、手からおちなくて」と、土間の暗がりでささやくシーンなんぞは、なにやら、後の血なまぐさい事件を暗喩しているようでゾッとします。
翌年の「妖怪大戦争」でも、彼女はこの「ろくろ首」を演じていますが、こちらは、敵の妖怪に、首を結ばれて、「ギャーっ」なんて情けないシーンになって、ちょいと興ざめ。
こちらのほうが、はるかに怖かったですね。
src="http://pagead2.googlesyndication.com/pagead/show_ads.js">
src="http://pagead2.googlesyndication.com/pagead/show_ads.js">
src="http://pagead2.googlesyndication.com/pagead/show_ads.js">
コメント