「妖怪百物語」は、大好きな映画でしたね。
1968年大映京都製作の特撮ホラー時代劇。
併映が、『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』でしたから、この2本立ては当時9歳の僕には強烈でした。
子供の頃、家の近くに、大映の封切館がありましたので、とにかくこの二本立ては、何回も繰り返し見た記憶が鮮明です。
このヒットを受けて、大映京都はその後、『妖怪大戦争』『東海道お化け道中』などの妖怪特撮シリーズを製作いたしましたが、やはりこの第一作目がダントツ。
登場する妖怪の造形は、あの水木しげるさんの妖怪漫画をベースにデザインしたいいますから、「ゲゲゲ」ファンとしても見過ごせません。
まあ、いろいろと見所はありますが、まずはこれから。
「アハハハハ」と高らかに笑うのが「大首」でございます。
映画には、2回登場。
1回目は、江戸は本所名物「おいてけ掘り」から現れるシーン。
もう1回は、ラストで、妖怪たちが、悪徳家老にたたみかけるシーン。
にげまどう家老がバーンと、障子をあけると、その向こう画面いっぱいに、「アハハハハハ」。
これは怖かった。
演じているのは、小柳圭子という女優さん。
調べると、大映では長いキャリアがある方なのですが、この映画の「あはは」を最後に、40歳前の働き盛りでプッツリ。
このシーンが強烈すぎて、影響が出たかなとも思ってしまいます。
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