さて、突然の思いつきで出てきてしまったもので、宿の予約など出来もせず、どうしたもんかと考えていたら、京都駅八条口駅前のネットカフェの看板が目に入りましたので飛び込みました。
似たような了見の人は多いと見えて、この京都のネカフェはほぼ満席。
かろうじて、シングルの椅子席が確保。
まあよしとしましょう。
早速、MIXI の日記に、ダジャレコメントをふたつほどかましてから、とりあえず、パソコンで、本日のメニューを再確認。
これから、山陰線で、嵯峨嵐山駅まで向かい、トロッコ嵐山駅まで、嵯峨野散策。
そこから、トロッコ電車で、亀岡駅に向かい、保津渓谷の船乗り場へ。
そして、船でのライン下り。
まあ、そんなメニューで遊んできます。
ビテオのバッテリーがもつかなあ・・・
さて嵯峨嵐山駅に降り立って、早速トロッコ電車に乗ろうと思ったらなんと三月までは、営業しませんと。あちゃー。
思ったよりもハイカラな駅舎の門はクローズ。
のっけから予定変更です。よっしゃ、それなら思う存分、嵯峨野を歩き回るとしましょう。
予定どおりいかないのも一人旅の醍醐味というもの。
まずは、めざせ。大覚寺。そうそう、山陰線にのりこもうと東京駅でチャージしたばかりのPASMOをパネルにかざしたらブーのがしゃん。
なんだなんだと思ったら、このPASMOは西日本では使えないみたい。
こっちでは、ICOCAカードですと。
関西だからイコカってわけですね。まあ、おおきに。
さて、予定変更に伴い嵯峨野散策コースも、予定コースの反対周りをすることにいたしました。
さあ歩くとなれば我が愛人iPod「カトリーヌ」の登場です。
いつものように、シャッフルに設定。
仕込んである20000曲の中から、何が飛び出すかわからないというモードにしてスイッチオン。
いきなり倖田來未のなんとかいう曲で、静かな嵯峨野の風景には、ちとやかましかったですが、次に流れてきたのが、バートバカラック。
このあたりはなかなかおつなもんです。
しかし、元旦の京都は凍てつく寒さ。
粉雪もちらほら。
これはたまらんと、コンビニかけこみ、ニット帽子と手袋を購入しました。
大覚寺到着は9時30分。
まだ朝一番では、人影もまばら。
500円なりの参拝料を払い、本堂を歩いて、寺の裏手に広がる広沢池を展望しましたが、やはり美しい。
京都間のお寺は、人の手による庭園が多い中、お寺とそのまんまの自然とのコラボは、それなりにインパクトありました。
さて、次に訪れたのは、直指庵。
ここはおよそ30年ぶりに訪れました。
こは、いかにも嵯峨野らしい風情のあるこじんまりした庵。
到着したら、ちょうどご僧侶がお経をあげていました。
その後ろには、参拝客1名。70歳過ぎのお婆さんです。
なにやら一心に手を合わせていました。
ここの名物は、想い出草という、失恋の想いを参拝客がつらつらと書き残す帳面。
裏の記帳専用の部屋には、それを読んでいる男性客が1名。
30年前に来た時には、乙女たちがせっぜとそれを書いている光景がなにやら面白くて、当時ロックンローラー(自称)だった僕は、その風景を、おもわず歌にしてしまいました。
今思えばなんとも不謹慎。まったく罰当たりでございます。
ちなみに、その曲の名は、「奥嵯峨野ブロークンハートストリート」
よろしければ、こちらです。
そうそう、大覚寺から直指庵に向かう途中で面白いものを発見しました。
なんと、野菜の自動販売機。
これわざわざ作ったんだろうなあ。
さて、大覚寺のお土産屋で購入した「嵯峨野マップ」を開いて次のポイントは、念仏寺に決定。
ここから南下しながら「嵯峨嵐山」駅まで戻ろうというプランですね。
大覚寺からは、ちと離れますが、ここまで一気にいってしまえば、あとは、すべてのボイントが、駅に向かう道なりに点在しています。
移動はタクシーを利用。
ガイドには、ワンメーターしかかかないとあったんですが、この運転手は、この時期だけの京都入り。
道には不案内らしく、怪しげにナビゲーターに向かってぶつぶついってましたから、おそらくまちがえたのでしょう。
1000円くらいになってましたね。
やっこさん、よほど恐縮したのか、立ち去らずに、一度来たことのあるというこの寺の入口を丁寧に教えてくれました。
さて、ここの名物は、なんといっても庭にずらりと並ぶ地蔵たち。
気がつけば庭内撮影禁止という貼紙もありましたが、かまわずパチハチ。
まあご勘弁を。
もちろん、ビデオカメラも回して撮影してきました。
祇王寺は元旦でお休みでした。
30年前にきた時は、ここのガイドが異様にオカマっぽくて印象に残っていましたが伝統は引き継がれているか確認できなくて残念でした。
滝口寺は、そのまた奥にある小さなお寺。
境内に参拝客はおらず、僕一人の貸し切り状態。
僕としては、こうなるとニンマリしてしまいます。
やはり、京都のお寺を風情漂うように撮影しようとすると人は邪魔です。
こういうところでは、人に見られては恥ずかしいような、ちょいと大胆なカメラの遊びもできますので、うれしくなってしまいます。
撮影した映像は、もちろんまた youtube にアップします。
僕にとっては、今一番の道楽ですね。
次は、落柿舎。
ここも、門が閉まっていました。
でも、寺の庭から、にょきりと伸びている柿をバックに、観光客はみんな記念写真をパチリパチリ。
柿が落ちる寺だから、落柿舎。
このわかりやすいネーミングがいいのでしょうか、この嵯峨野散策コースでもここは、人気のスポットです。
僕も、ここはちょっと時間をかけて撮影してまいりました。
というのも、実は僕の「姓」が「柿沢」
その「柿」が「落ちる」ということで、話の「オチ」にもつながるなというわけです。
といっても、このネタにオチはありません。
そうすると、ちょっとオチツカナイ。
お次は、常寂光寺。
門の両脇に立つ仁王像は、この手の像のパイオニア運慶作と寺帳には残っているそうですが、実際には違うようですね。
斜面になっている、中腹に立つ「多宝塔」がシンボリックなお寺。
見渡せば、嵯峨野の町が一望できます。
日蓮宗のお寺です。
さて、このあたりでランチタイム。
そういうモードで、お店を眺めて見ると、やたらと多いのが「湯豆腐」という看板。
なるほど、このあたりは、豆腐がおいしいようです。
もちろん、ダイエットメニュー的にも問題なし。
さっそく、二尊院の前の「食事処」にはいり、「湯豆腐定食」を注文。
「当店の豆腐は、森善の豆腐を使っています」
こんな看板が目に入ります。
実は、この「森善」が、とてもやわらかい京都の嵯峨豆腐を開発したんですね。
確かに、食べて見ると、まあ、杏仁豆腐ばりにつるつるの豆腐です。
確かにおいしいといえばおいしい。
でも、僕の場合は、スーパーに並ぶ絹豆腐でも、充分おいしくいただけますので、やはりこの味は、二尊院の門をみながらたべるからよりおいしいというところでしょうか。
二尊院は、大きなお寺です。
境内の墓地には、角倉了以、三条実美、阪東妻三郎らの墓もあり。
また、奥には、百人一首ゆかりの、藤原定家の時雨亭跡とされる場所があったりと、なかなかウリが豊富なお寺ですね。
元旦の嵯峨野を歩いて、一番人手が多かったのが、野宮神社。
ここはいったいなんの神社なのか気になって調べましたら、縁結びの神様として全国的に有名なところのようです。
見れば、確かに行列にはカップルが多い。
でも、あんたたちうまくいってるから、ここに手をつないで来てるんじゃないのとオジサンは突っ込みを入れたくなりますね。
まあそれもよし。
せいぜい、仲良くやっていってくださいませ。
さて、お土産屋が軒を連ねるメインストリートを歩くと、天竜寺があります。
しかし、この頃になると、ビデオのバッテリーの残量が怪しくなってきます。
しかし、この旅行ビデオの最後は、渡月橋のカットでしめくくりたいというプランでしたので、ここははしょりました。
本堂まではいって参拝すれば、いろいろと見所もあるのですが、今回は庭だけで失礼。
さて、一日歩いた嵯峨野散策も、最終ポイント。
渡月橋です。
まあ、この時間には、人で溢れていましたね。
朝の9時から、ipodの音楽と一緒に歩き始めて、ここにたどりついたのがおよそ夕方の4時。
まあ、よくぞ歩いたものです。
元旦そうそう、いいリフレッシュになりました。
ビデオ編集のネタもバッチ仕込んでニンマリです。
ここまでの、現地レポートは、途中までずっと携帯電話から発信。
その携帯も、ビデオカメラも、デジカメも、ipod も、Bluetooth のヘッドフォンも、みんなあざやかにここでバッテリー切れ。
まずは、自分の愛機のバッテリーを、一日ですべて使い切ったという充実感はありましたね。
さて、2010年元旦のゆく年くる年嵯峨野散策はこれにて終了。
それでは、そろそろ撤収いたします。
実は、大晦日からちょっと風邪気味だったんですね。
声は、大変なことになっていて、携帯電話で新年の挨拶をした人たちからは驚かれる状態。
帰りの新幹線では、携帯でリアルタイム旅行日記を更新しようとがんばっていましたが途中でバタンキュー。
実は、今もちょっと頭がボーッとしている次第。
そして、ついでに足もボー。
以上。おそまつ。
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