場所は、東京都豊島区南長崎。
西武線の「椎名町駅」がここにあります。
仕事のクレーム処理で、出かけたのですが、先方が不在でしたので、ちょいとあたりをプラブラいたしました。
池袋の隣の駅なのですが、風情は下町商店街。
駅前に、スーパーはありますが、その他の店はといえば、ほとんどが細い路地に軒を連ねています。
ここを車で走るのはちょいと難儀。
さて、時間待ちでフラリとはいったのが、喫茶店。
最近は、とんとみかけなくなった喫茶店ですが、いまだに残っているとすれば、こんな街なのでしょう。
「歩行禁煙パトロール」なんていう蛍光ベストを着たおじいちゃんたちが、吸殻を拾いながら、くわえタバコの歩行者に注意するなんていう光景を見ながら、ブレンドを一杯注文。
さて、この喫茶店で、ちょっといい気分になるようなことがありました。
僕が座ったのがカウンターのはしっこ。
ちょっと確認したいことがあったので、そこからで、ケータイで、ちょっと会社に電話したわけです。
さて、その内容をメモしようと、かばんをゴソゴソとやりはじめたそのタイミングで、カウンターの向こうから、さっとペンとナプキンが差し出されたんですね。
これは、見事なタイミングでした。
メモ用紙とかいうのではなく、カウンターの上においてあった紙ナプキンというのが、またよかった。
いかにも、パッと機転が利いたという感じですよね。
みれば、オバサンです。
実は、僕としては、こういう時は、手持ちの IPOD TOUCH の「手書きメモ」を使用するので、ペンもメモも、要らないといえば要らないのですが、ここで要らないというのもおもいきりヤボなので、これは使わせていただきました。
まあ、いまどきのファミレスやネカフェではありえない「気配り」です。
このオバサン店員、僕がお礼をのべると、軽く会釈をしただけで、そんなことさも当然とでもいうように、またコーヒーカップをキュッキュッと磨き始めます。
そこでベタベタと声をかけられてしまうと、こちらとしては少々ウザイものなのですが、あとは、なにごともなかったように黙々と仕事に戻るというあたりの客との距離のとり方も、なにやらとてもプロっぽくてとても、素敵でしたね。
このオバサン、しばらくすると、隣のバイトのおにいちゃんを捕まえてこんなこといっていました。
「〇〇のオジイチャン。今日は珍しく来ないね。いつもくる人が来ないと、ちょっと心配になっちゃうね。」
このオバサン、喫茶店の店員を離れても、普通に「いい人」なんでしょう。
いずれにしても、「感じがいい」ということは、サービス業を生業とするものにとっては、大きな武器になるよというお話。
まあ、こちらも、クレームの処理ですので、せいぜい「かんじよく」まいりましょうか・・・
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