我が自治会に、フラワークラブというサークルがあります。
花いじりが好きな、おじいちゃん、おばあちゃんが集まって、地域に花を咲かせましょうと頑張っているサークルです。
今年は、自治会の役員をつとめましたので、そんなサークルとも、おつきあいさせていただきました。
まあ、そんな関係で、近くにある県下最大の沼地・伊佐沼に根付く「古代蓮」の種拾いと、茎と芽の回収作業にいってきました。
僕に声がかかったのは、つまり「ビデオ撮影」お願いしますということ。
一年間、会社と掛け持ちで、自治会にはろくな貢献もできませんでしたので、せめてもの恩返しということで快く引き受けました。
伊佐沼は、この古代蓮で有名なスポットです。
川越市の職員を中心に、この伊佐沼周辺の住民で、伊佐沼に咲く名物の古代蓮を守っていこうという会があるんですね。
古代蓮は、別名「大賀蓮」とも呼ばれています。
この蓮の発見者が大賀博士という人。
2000年ほど前の古墳時代からある蓮で、きれいなピンクの花がつきます。
見ごろは、6月から7月。
現在の、伊佐沼は、水が引いて、古代蓮の咲くエリアは湿地になっています。
このタイミングで、グループの人が、パワーシャベルと一緒に、湿地に入り、古代蓮の種と、芽のついた茎を回収します。
なぜそんなことをするのか。
問題なのは種です。
落っこちた種は、殻が非常に硬いんですね。
あまりに硬すぎて、芽が出てこれない。
これでは、放っておいたら、蓮はいつまでたっても種のまま。
そこで、回収してきた種の、芽の出る方の先端を、人間がハサミでちょんぎって沼に返すのだそうです。
つまり、伊佐沼で古代蓮が見られるのは、完全に人と自然のコラボレーション。
今回は、この作業をビデオに納めてきましたが、なりゆき上、また開化の頃には、ビデオカメラを持って、出かけることになりそうです。
そうそう、毎年この作業をしているというオジサンがいってました。
「この古代蓮の茎は、天ぷらにするとうまいんだ。」
コメント