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お盆休みに、仙台からいわきにかけて、プリウスで走って来ました。
震災後の去年4月にまず、千葉から、福島県いわき市までの太平洋岸をプリウスで北上。
そして、去年の暮に、青森県の八戸市から、仙台までの太平洋岸を南下。
残っていたのが、仙台から、いわき市までの、ほぼ福島県全域。
とにかく、可能な限り、海沿いを走ろうと決めていたので、原発の交通規制があるところまでは、
プリウスで行くつもりでした。
前日8月13日に、仙台に到着。8月14日早朝、仙台港からスタートです。
ちなみに仙台は、街の中に震災の爪痕は、ほぼ見当たりません。
お盆の平日だというのに、駅前はものすごい人々。
仙台バブルとは聞いていましたが、なるほどという感じでしたね。
しかし、仙台港から海沿いを南下し始めると、震災からすでに1年半がたつというのに、
まだ生々しい、津波や地震の爪跡が残ったままでした。
僕が中学生から高校にかけての頃、音楽好きの連中の好みは、おおよそ、
よしだたくろう派か、井上陽水派に別れていましたね。
いわゆる硬派といわれるタイプがたくろうで、生徒会に立候補するようなタイプ。
陽水は、純粋に音楽好きなタイプで、けっこうオタクっぽいのが多かったかもしれません。
僕は断然陽水派。
高校の文化祭で、クラブの先輩が、陽水の歌を歌ったんですね。
まあ、その練習が部室で行われていたんで、僕は隣で見ていたわけなんですが、
けっこう女の子たちも遠巻きで見ているんですよ。
で、その先輩たちも、彼女たちを意識してるのかしていないのか、けっこうシカトしてる。
その風情がかっこよくて、ああ、高校で女子にもてるのはこれしかないと思いましたね。
その先輩の彼女というのが、まあ、僕のあこがれの女子だったりしてもので、妙に嫉妬メラメラ。
まあしかし、どうあがいたところで、かっこ良さでかなわいのは歴然でしたから、
家に戻って、ひたすらギターの練習をしたもんです。
「紙飛行機」
「東へ西へ」
「夏まつり」
このあたりの陽水の曲を歌うと、あの頃の甘酸っぱい記憶が蘇って、妙に気合が入ります。
それでは怒涛の井上陽水メドレー。
ビートルズのカラオケは、もっぱらこちら。
とにかく、日本のカラオケと違って、演奏が生音だから、厚みがあってよろしい。
年間で12000円払う価値はあります。
お絵描きしても楽しや。歌っても楽しや。
僕らはコテコテの「ニューミュージック」世代です。
フォーソングの時代は、僕らよりもう一つ上の世代。
いわゆる「団塊の世代」のオジサマたちが、ムーヴメントの中心でしたね。
キングストン・トリオとか、ブラサーズフォーなどの、アメリカのカレッジフォークを
コピーしていた彼らが、やがて、自分たちの言葉で曲を作り出すようになったという
流れです。
岡林信康や、友川かずきがギターを抱えて歌い始めた頃、僕まだ小学生。
中学生になって、ギターを弾き始めるようになって、「フォークソング大全集」みたいな
コード譜付きの歌本を買ってきて、それを見ながら弾いているうちに覚えたもんです。
とにかく、ギターをかじった人ならみんなわかると思いますが、鬼門は「Ｆ」のコード。
ですから、「Ｆ」のコードの出てこない、「Ｃ」とか「Ｇ」で弾ける曲はありがたかったなあ。
あの頃の男子は、ほとんどギターの一本くらい家にあったんじゃなかろうか。
今はカラオケがありますから、誰でも好きなときに好きな曲を歌えますが、
あの頃は、友人の中に一人くらいギターが弾ける奴がいないと、とにかく歌えませんでした。
「Ｆ」をサラリと弾き、ついでに「Ａ」とか「Ｄ」まで、ネックの手前のほうで弾かれたりすると
「ん。こいつただものではない」という感じでしたね。
それでは怒涛のカラオケメドレー。
ダウンタウン・ブギウギ・バンド。
あらためて聞くと、やはりこのバンドはスゴイ。
バンドがスゴイというよりは、楽曲がいいんですな。
メインで作っているのは、おなじみの、宇崎竜童とて阿木燿子の夫婦コンビ。
「時間ですよ」だったか、「寺内貫太郎一家」だったかのドラマで、
拘突に家の庭で、彼らが例のツナギを着て「スモーキング・ブギ」を歌い出す
シーンをよく覚えています。
この曲と「カッコマンブギ」あたりの印象で、コミックバンドみたいな
イメージがあったのですが、その後の、「裏切者の旅」とか「涙のシークレットラブ」。
これはかなりしぶいロックバラード。
歌謡曲とは一線を画した彼らの楽曲は、あの当時のチューボーの僕でも、
今の五十超えたオジサンになった感性でもやはりかっこいい。
なんといっても、宇崎竜童の「歌心」がたまりません。
では、怒涛のカラオケメドレー。
今日は、なぜから朝から、石川さゆりの「天城越え」がなっておりました。
歌詞ですよ。この歌はやはり歌詞。
かなりエロティックですよね。
日本的情念にあふれた見事なエロ歌です。
僕は、普段は、洋楽ばっかり歌っていますから、基本的にはあの演歌的ビブラードが苦手。
アレが出来ないと、演歌としてはちょっと辛いところなのですが、
まあ、そんな歌い方もよしとしましょうか。
50歳も越えてくると、演歌も、違和感なく受け入れられるようになって参りました。
音楽にジャンルの優劣なし。
あるのは、曲の優劣のみ。
では、今宵は2曲参ります。
それからこの曲。