さて、2012年もあますところあと3日。
皆様にとっては、どんな一年だったでしょうか。
気がつけば、今年も数多くの方が亡くなられました。
ここに、ささやかながら、拙いイラストを添えて、みなさんの御冥福をお祈りいたしたいと思います。
まずは、この方。
「おかみさーん、時間ですよ~。」
まあ、森光子さんといえば、公演回数2000回という舞台「放浪記」があまりにも
有名ですが、僕ら世代にとっては、やはりTBSのドラマ「時間ですよ」。
下町の銭湯「松の湯」を切り盛りする、おかみさんのイメージがあまりに鮮烈。
毎回出てきた女風呂の脱衣所のヌードシーントとともに、忘れられません。
大滝秀治さんも、やはりドラマのイメージが鮮烈。
「特捜最前線」と「北の国から」ですね。
この人は、はじめから、おじいちゃん役のイメージなのですが、戦後間もないころからの舞台人。
キャリアは古く、最近再見した、黒澤明の「天国と地獄」の中にも、
新聞記者役で、若き日の姿を発見しました。
小沢昭一さんは、今村昌平監督の同窓で、彼の映画には多く出演していますが、
僕にとって印象的なのは、1973年から続いたTBSラジオの『小沢昭一の小沢昭一的こころ』の
独特の名調子。
映画では、「幕末太陽傳」の、棺桶に入ったホトケさんの役が、鮮烈でした。
この人は、まだ若かったなあ。
僕と4歳しか違わないもの。さぞ、悔しかったでしょう。
歌舞伎はあまりくわしくないので、わかりませんが、
「さんまのまんま」に、ゲスト出演した時を覚えています。
歌舞伎という枠だけには、捕らわれたくなかったいう気持ちがヒシヒシと伝わって来ました。
二谷英明さんは、言わずと知れた日活黄金期を支えた役者さん。
日活時代の映画は、リアルタイムでは見ていませんが、
僕の世代では、やはりなんといっても、「マイティ・ジャック」の当八郎隊長。
郷ひろみの、義理の父親だったんですよね。
48歳。
グラミー賞の授賞式の前日に、この人の訃報を聞いたときはビックリしましたね。
彼女のデビュー・アルバムは、好きでした。
親父に連れられて、初めて見た舞台がこの人の座長公演でした。
明治座の、確か正月公演でしたね。
口上で、「今年18歳になりまし山田五十鈴でございます。」と挨拶していたのを覚えています。
映画では、やはり黒澤明監督の「蜘蛛巣城」。
次第に気がふれてゆく、三船敏郎演じる鷲津武時の妻・浅茅役は強烈でした。
この人といえば、やはり「また逢う日まで」。
僕としては、歌謡曲に、アメリカン・ポップスのエッセンスを取り入れた先駆者
だと思っております。
日本語を、英語感覚で歌唱したのは、この人がパイオニアでしょう。
日本の、「おばちゃん」といえば、この人。
今も、wowow をちらりと見たら、「男はつらいよ 寅次郎物語」をやっていました。
寅さんのオバチャンの役ですから、そりゃそれなりの年齢だったはずですが、
90歳でらしたんですね。
この人といえば、なんといっても「ドンキーカルテット」。
クレイジーキャッツもそうでしたが、ああいうバンドのコントは好きだったなあ。
彼独特の、飄々としたキャラクターが印象的。
初期のドリフターズにも参加していたことがあります。
というわけで、取り上げたのは、とりあえず10名。
まだまだ、今年亡くなられた方は大勢います。
安岡力也、地井 武男、ラビ・シャンカール、桑名正博、藤本義一、浜田幸一・・・・etc
改めまして、皆様のご冥福を心より、お祈り申し上げます。
合掌。
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