先週の日曜日は、栃木県の龍王峡にいってきました。
毎年、冬も終わろうかというこの時期になると、最後にちゃんと雪を見ておこうという気になります。
街に暮らし、運送会社に務めていたりすると、雪なんてやっかい以外のナニモノでもありません。
でも、ゲンキンなもので、仕事や日々の暮らしを考えなければ、やはり雪を眺めるのは、
それはそれで楽しいもの。
スタッドレスタイヤを、ノーマルに履き替える前に、一度頭をまっしろに、してこようと思い立って、出かけたのは栃木県の奥鬼怒。
今から24年前に、行った場所です。
その時出かけたのは、「八丁の湯」。
やっと、電気が通ったばかりの山奥の秘湯でした。
東武線の「川治温泉駅」から、バスに揺られること1時間。
そして、さらに、そのバスの終点からは、山道を歩いて2時間という山奥です。
今回は、24年ぶりに、その自然の沢道を歩きにいこうという算段でした。
ところが、そのバスの終点「女夫渕温泉」まで、プリウスで登って行ってみたら、なんと
その先の沢道が、2月の末にあった栃木地方の地震で雪崩の被害。
怖い顔した地元の警備のオジサンが、自然遊歩道の入り口に仁王立ちして、通せんぼ。
残念ながら、一般立入禁止となっておりました。
やむなく、上がってきた道を戻り、歩けそうな場所をキョロキョロ。
iPad は、もちろん持って行きましたが、この山奥ではしっかりと圏外。
川俣温泉まで下りてきて、「龍王峡」という看板を見つけました。
ポイントは、歩ける遊歩道があるかどうか。
ちなみに、僕は、「自然遊歩道」オタクです。
この「遊歩道」という、言葉の響きが好きなんですね。
人間が、自然の景観を損ねない程度に配慮して、人だけがやっと通れる程度に作られた道。
人間が自然を楽しむために、作られた道。
コンクリートでドカーンと舗装しても、トンチンカンと手作りの木道を作るのでも、
どちらも環境破壊といえば環境破壊でしょう。
しかし、まずは、自然に敬意を払い、リスペクトするという前提で作った「遊歩道」なら、
自然の方もへそは曲げますまいて。
その意味では、人間も、ちゃんと自然の一部であるわけです。
お互い、仲良くしましょうよという、そんな風情漂う自然遊歩道であれば、時間が許す限り
日本全国津々浦々、どこでもいって歩いてみたいですね。
日本全国に、どれだけの「自然遊歩道」があるのかわかりませんが、できることなら、
全線踏破してみたいものです。
さて、龍王峡の自然遊歩道もなかなかのものでしたよ。
残念ながら、雪はもうありませんでしたが、渓谷に流れ落ちるいろいろな滝のバリエーション。
急流と岩が織りなす自然の造形とコントラスト。
風が強い一日でしたが、しっかりと楽しませてもらいました。
まずは、動画でご覧あれ。
24年前、当時30歳の若き日の僕の映像も、織り交ぜて編集いたしました。
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