WOWOW のオンデマンドで、「ダーク・シャドウズ」をみました。
iPad で、WOWOWの番組が、いつでもどこでも見られるというのは結構便利。
事務所に一日中いるときは、さすがに見られませんが、外に出れば、
お客様の都合では、何時間もの待機時間が降って湧いてくるのが運送というお仕事。
そんな時は、慌てず騒がず、iPad を取り出して映画鑑賞。
そういう時のために、映画は何本か仕込んで有りますが、WOWOW オン・デマンドも
こういう時のために、アプリを仕込んで有ります。
映画好きを語るなら、本来であれば、映画館で見ろよというところでしょうが、
そこはご容赦いただく次第。
「ダークシャドウ」は、おなじみティム・バートン監督と、ジョニー・デップによるブラック・ファンタジー。
ひと目画面を見れば、こりゃまたあの二人のコンビだなとわかるくらいのテイストがムンムン。
「チャーリーとチョコレート工場」や「 スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」の路線です。
この映画、もともとは、アメリカの人気テレビ番組だそうです。
僕としては、「アダムスのお化け一家」は、よく見ていましたが、このオリジナルは存じ上げませんでした。
ティム・バートンという人は、コテコテにB級テイストな監督です。
しかし、そのB級嗜好も、マニアックな細部へのこだわりが、とことん徹底しているので、
彼の作る映画自体は、けして、エンターテイメントとしてB級にくくられないのがスゴイところ。
安っぽいようで、けして安っぽくないという仕上がりが、彼の映画の真骨頂でしょうか。
つまりこの人の感性は、ファンタジーでこそ、異彩をはまちます。
こだわりといえば、音楽です。
この映画は、200年前に地底に眠らされたバンパイヤが、1970年代のアメリカに、
よみがえるという話。
したがって、演出上も、70年代のアメリカン‥ポップスが、映画の随所で聴けるのですが、
そのかかる曲が憎いのなんの。
「サテンの夜」 ムーディ・ブルース
「スーパーフライ」 カーティス・メイフィールド
「トップ・オブ・ザ・ワールド」 カーペンターズ
「クロコダイル・ロック」 エルトン・ジョン
「ライオンは寝ている」 トーケンズ
それから、エンディングで使用されていた曲は、
「ゴー・オール・ザ・ウェイ」 ラズベリーズ
僕の世代の洋楽フリークとしては思わずニンマリしてしまいました。
もっとも、ティム・バートン監督は、僕よりいっこ上の1958年生まれ55歳。
多感な頃に聴いていた音楽は、ほぼ一緒だったかもしれません。
いずれにしても、ここは、映画のイメージに合わせて選曲してきたというよりは、
自分の好きな曲を使うのに、わざわざ映画の方をを合わせたと思わせるような
音楽の突っ込み方。
それでいて、ゴシック系のブラック・ファンタジーと、70年代ポップスという異質のカルチャーを
融合させてしまう力技。
まあ、彼の趣味を、見る側もエンターテイメントとして認めてしまっているということでしょうか。
本来なら、彼が作った「バットマン」のように、オリジナルのテレビ番組のバートン風「いじり方」を
楽しめれば、もっとこの映画も、面白く見れたのでしょうがしょうがやむなし。
しかしまあ、ジョニー・デップと言う役者は、あまりに各映画でのメイクアップでの、
化けっぷりが強烈過ぎて、素顔のイメージがほとんどありませんな。
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