御存じ、マリリン・モンローの代表作。
彼女は、セックス・シンボルとして女優を続けることをも潔しとせず、リー・ストラスバーグの
アクターズ・スダジオにも通い、キャリアの後半では、演技派への脱皮を目指していましたが、
やはり、この映画に代表される、「ちょっとオバかなセクシーブロンド」キャラの
彼女は、申し訳ないけど魅力的。
マリリン・モンローは、やはりこうでなければというのは、ファンのエゴでしょうかね。
監督は、ビリー・ワイルダー。
彼は、この作品の他に、もう一本「お熱いのがお好き」で、彼女とタッグを組んで、
映画史に残る大傑作を世に送り出していますが、監督と女優の相性があるとするなら、
この二人くらいハマっている例はそうはないと思います。
マリリン・モンローをどう撮れば、彼女の魅力を最大限に引き出し、作品自体のクォリティも
あげられるか。
ビリー・ワイルダーはそのあたりを熟知していました。
わがままで、遅刻すっぽかしの常習犯だったマリリンを根気よく使い切った努力は、
作品の中でしっかりと報われているように思います。
「七年目の浮気」といえば、なんとっいっても、マリリンがあの地下鉄の通風孔に立って、
あの白いスカートがフワリとめくれ上がるシーン。
映画史に残る名シーン中の名シーンですが、当時夫だったジョー・ディマジオは、
このシーンで激怒。、以後二人の関係は急速に悪化して、結婚9ヶ月でスピード離婚したのは
有名な話。
ハリウッド女優を嫁にしたのなら、そんな野暮なことはいうなというお話ですが、
ジョー・ディマジオは、彼女と離婚はしたものの、マリリンの晩年にはよりを戻し、
精神的に不安定だった彼女を、支えていたようです。
彼は、マリリンの死後、こう言ったそうです。
「マリリンを殺したのは、ハリウッドだ。」
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