WOWOWオンデマンドで、久しぶりに、「サンセット大通り」を見ました。
監督は、ビリー・ワイルダー。
もちろん映画史に残る傑作ですね。
和田誠さんの「お楽しみはこれからだ」という、映画の名台詞をネタにしたエッセイがあるのですが、
その中の文章を読んだのが、まずこの映画の取っかかりでした。
そして、実際に映画を見たのは、大学に入ってからのこと。
先に、この映画のウンチクから頭に入れて見に行ったので、「なるほど、なるほど」なんて
確認しながら、見ていた記憶があります。
映画の中でカメオ出演していたのが、バスター・キートンや、セシル・B・デミルといった
ハリウッドの映画人たち。
執事役だった、エリッヒ・フォン・シュトロハイムも、役柄そのままの、実際にサイレント
時代に名声を得ていた元映画監督。
そして、イラストのように、鬼気迫る演技を見せた老女優役ノーラ・デズモンド役のグロリア・
スワンソンも、実際のサイレント映画時代の大女優。
そんなスリリングな楽屋落ち的なキャスティングから、演出の細部に至るまでが、
改めて見なおしても、そんなビリー・ワイルダーらしい職人芸が光る映画でした。
面白い映画というのは、こうやって作るんだよというお手本のような映画です。
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