エデンの東
East of Eden
たった3本の映画を残して、伝説となったジェームス・ディーン。
伏目がちなシャイな瞳で、父親の愛を求める彼のナイーヴな演技に、
この映画を見た女性たちは、みんな胸キュンさせられてしまうわけです。
とにかく、映画少年としては、ジェームス・ディスーンっぽいキャラクターと
仕草をコピーしていれば、女子にもてるにことは間違いと確信していたのですが。
悲しいかな、真似れば真似るほどギャグになってしまうわけです。
今でも、Vネックのセーターを着るときは、彼を意識してしまいます。
気狂いピエロ
Pierrot Le Fou
ジャン・ポール・ベルモンドの淡々としたキレっぷりが楽しめる映画。
「キチガイ」という言い方が、最近はNGになるケースもあって、
原題のままの「ピエロ・ル・フ」と呼ぶこともありますね。
フランス語ですから、「ル」を発音するときは、舌を丸めてどうぞ。
そうそう、あのジャン・ピエール・レオが、ちょい役で出演していますので探してみましょう。
荒野の決闘
My Darling Clementine
別れのシーン。
ワイアット・アープのヘンリー・フォンダは、クレメンタインの
リンダ・ダーネルに、「愛してます」ではなく、こういいます。
「私はあなたの名前が好きです。」
古き良き時代の、ジョン・フォードの西部劇の傑作。
北北西に進路を取れ
North by Northwest
まあいろいろと、見どころ満載のヒッチコックの傑作ですが、
僕が、「かっけー」(「あまちゃん」の口癖)と思ったのは、
いきなりの、ソウル・バスによるタイトルクレジット。
そして、このイラストのシーンの後に続く、あのラストの粋な場面転換ですね。
あの後に続くラストカットの、列車がトンネルに突進していくシーンは、
ヒッチコックに言わせれば、
「僕の映画の中で、一番エロティックなシーン」だそうです。
恋愛準決勝戦
Royal Wedding
フレッド・アステアは好きです。
まあ、あのダンスは、見ていて理屈抜きで、お洒落でスマートで、粋です。
この映画の中での圧巻のダンスシーンはこれ。
アステアが、部屋の壁や天井を、重力に逆らって踊るシーン。
これはスタジオに巨大なセットを組み、カメラを固定して、
カメラごとセットを回しながら撮影されたのですが、
あのドリフターズが、この仕掛を流用して、コントに活かしていましたね。
ジョーズ
Jaws
僕は、スピルバーグの最高傑作はどれかと聞かれたら、今でもこの映画をあげますね。
まあ、才気煥発のスピルバーグが若干28歳で監督を務めた映画です。
映画的な面白さを詰め込んだ作品で、見どころはいろいろとあるのですが、
今パッと思い浮かぶのは、
海底の沈没船の穴の空いた船底から、突然骸骨が現れるシーン。
映画館の中で、おもわず「ワオッ」と声を上げてしまったのを覚えています。
それから、ロバート・ショウの登場シーン。
黒板に爪を立てて、ギギギッとやるシーン。
これも映画館の中で、顔を歪めたのを覚えています。
まあ、プロディ署長が、最後ライフルを構えて、サメに向っていう、
「笑え!」は、かっこよかった。
フレンチ・コネクション
The French Connection
ウイリアム・フリードキン監督のアカデミー賞受賞作。
この映画のハイライトは、なんといっても、高架線を走る電車の直下の道路を
ポパイ刑事が、猛スピードで車を走らせるシーン。
スティーブ・マックイーンの「ブリット」も、カーチェイスをウリにした映画でしたが、
その迫力においては、この映画に比べたら雲泥の差。
高架線から下りてくる犯人に対して、下からズドーンというこのシーンは、
あの疾走シーンのあとだけに、カタルシスでしたね。
愛の狩人
Carnal Knowledge
「卒業」のマイク・ニコルズ監督の、辛口の恋愛映画。
僕にとっては、この映画は、なんといっても、このアン・マーグレットのおっぱい。
ジャック・ニコルソンが、入った部屋の入口で、抱き合いながら、彼女の
巨大なバストの中に顔を埋めるこのシーンは、やはりいま見てもエロい。
このシーンをいつでも見れるように、DVDも購入いたしました。
妖精たちの森
THE NIGHTCOMERS
スケベついでにもう一本。
1971年に公開の映画ですが、当時僕は中学生。
有楽町のスバル座のスクリーンで見た、
マーロン・ブランドとステファニー・ビーチャムのこの衝撃のラブシーンは、
強烈なインパクトでした。
その後、ビデオで見なおしたら、なんとこのラブシーンが編集カット。
後に、DVDで完全版をみつけて、これももちろん購入いたしました。
或る夜の出来事
It Happened One Night
フランク・キャプラの傑作ロマンティック・コメディ。
この映画のスタイルは、スクリューボール・コメディと呼ばれました。
まあ、言ってみれば「クセダマ」映画。
ちょっと、世間の常識からはみ出た男女が、喧嘩し合いながらも
最後は結ばれるというストーリー展開。
このクセダマは、やがてロマンティック・コメディの王道になりました。
ヘイズ・コードで、性的な描写が厳しく禁止されていたこの時代としては、
このクローデット・コルベールの、足チラ・シーンはよくぞやったという感じでしょうか。
情婦
Witness for the Prosecution
ビリー・ワイルダー監督の、傑作ミステリー。
もちろん、原作はアガサ・クリスティ。
この映画は、「情婦」という邦題が、ツケられているのですが、
やはり映画の中身を見ると、このタイトルはちょっといただけない。
タイトルで、ネタばらしをやってどうするのという話です。
これは、原作の通り、「検察側の証人」のままでよかった。
当時の宣伝部は、ちょっと「売り」にはしってしまったかんじかな。
こんな大傑作なんですから、下手にいじらないほうがよかった。
それにしても、この映画撮影当時のマレーネ・デートリッヒは、これでなんと57才。
映画女優恐るべし。
ローマの休日
Roman Holiday
スケベな映画ファンとしては、やはり女優にはセックス・アピールを求めてしまうのですが、
ちょっとこの人の場合は別格ですね。
やはり、この映画のヒロインは、彼女でなければ成立しなかった。
パーティの大乱闘から池に飛び込んだ二人が、ずぶ濡れで岸辺に上がって、
キスを交わすシーン。
この映画の台本を読んで、「僕は彼女の引き立て役」だなと難色を示した
グレゴリー・ペックの気持ちはよくわかります。
「みずみずしい」魅力を、絵に描いたようなオードリー・ヘップバーンでした。
カサブランカ
Casablanca
最後はこれ。
まあ、この映画を語りだすと、止まらなくなりますので、やめておきます。
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