実は、「おじいちゃん」フェチであります。
もともと、笠智衆さんファンだったのですが、帝釈天の御前様は、すでに天上の人。
世の中だんだんギスギスとしてきて、味わいのあるおじいちゃんが少なくなってきてしまった
のは悲しい限りですが、世界一の高齢国家である我が日本には、
全国津々浦々探せば、まだまだ、素敵なおじいちゃんはたくさんいると踏んでいます。
まあ、「男はつらいよ」の寅さんではありませんが、お年寄りなら、まず5分もいただければ、
友達になれる自信はありますね。
(もちろん、若い女の子も好きですが)
しかし、おじいちゃんといっても、どんなおじいちゃんでもいいわけではありません。
僕が、イラストにしたいおじいちゃんには、ちゃんと条件があります。
ここにあげておきます。
① 金持ちではないこと。
貧乏や、ホームレスでいいとまではいいませんが、まず金持ちでないことは条件。
お金に執着の有り過ぎること、それから、財を成したというプライドがある方は、
まず、いいおじいちゃんにはなれません。
② 手に職を持って、現役で働いていること。
経済的な理由というよりは、自分の生き方として、現役でいつづけようとしていること。
これも大事ですね。
悠々自適で左うちわでも、よいよいの介護老人でもいけません。
どんな職でもいいのですが、基本は、体を動かしていることでしょうか。
やはり、農林水産業関係に、いいおじいちゃんが出現する確率が高いように思います。
③ 地方の訛りがあること。
僕は、これに非常に弱い。
東京生まれの埼玉育ちですから、まず方言には恵まれませんでしたので、方言には憧れがあります。
標準語で悪いとはいいませんが、コテコテの方言で喋られると、もうそれだけで、
楽しくなってきてしまいます。
④ 70才以上。
すでに、僕が55歳ですから、おじいちゃんということになれば、やはりこの年齢以上ということになりますね。
最近は、みんな健康志向で、若々しいおじいちゃんも多いのですが、いいおじいちゃんは、けして、若々しい必要はありません。
腰が曲がっていたも、杖をついていても、歯が一本もなくても結構。
自分の体とそれなりに付き合っていればよろしい。
歳を重ねていくことに、ジタバタしない潔さがあるのが、いいおじいちゃんです。
⑤ 孤独ときちんと対峙できる。
老後は、息子の家族と同居。もしくは、老人介護施設。
人間は一人では生きていけないという前提で、いろいろな形の老後があるのですが、
僕はやはり、最後は一人だと思っています。
子どもたちを育て上げ、夫婦ふたりきりになって、田舎暮らしという老後は多いかもしれません。
女性のほうが平均寿命は長いので、最後一人になるのは、おばあちゃんという例が
多いのでしょうが、仮に、先に妻に先立たれても、いいおじいちゃんはジタバタしません。
きちんと、孤独と向き合って、たんたんと余命を全うします。
さて、BS「ニッポンの里山 ふるさとの絶景に出会う旅」というテレビ番組があります。
朝の7時から放送している10分の帯番組なのですが、
ここに、けっこう僕好みの味わいのある「おじいちゃん」が登場してくるんですね。
では、その中よりセレクトした、「日本のおじいちゃんグラフィティ」です。
瀬戸内海に浮かぶ愛媛県松島市の中島のみかん農家のおじいちゃん。
千葉県八街市の落花生農家のおじいちゃん
岩手県遠野市の森で馬搬をするおじいちゃん。
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