映画は好きで、昔からよく見ていますが、今までに見た映画で覚えているシーンというと、僕の場合は決まっています。
「エッチなシーン」か「怖いシーン」のどちらか。
もちろん、それが出てこない映画もたくさん観ています。
「感動した映画」や「手に汗握る映画」「笑い転げた映画」も、挙げろと言われれば、いくらでも挙げられますが、いわゆる、シーンとしてビジュアルに思い出せるものはというと、今でもパッと浮かんでくるのは、やはりこの怖かったシーンのある映画が、なまつばごっくんとさせられた映画。
我ながら、わかりやすい。
さて、今回は、そのうちの「怖かったシーン」にスポットを当ててみます。
ホラー映画も、今はCGなどを駆使して、あの手この手で、怖がらせてくれますが、やはりこちらの感性の低下は如何ともしがたく、なかなか、最近の映画で、ゾゾゾーっとしたシーンには遭遇していません。
やはり、今までに見た、映画やテレビで怖かったシーンを挙げてみると、どうしても、少年時代に見たものに集中するようです。
今見ると、なんてことはないシーンもあるのですが、リアルタイムで見た時のインパクトだけは、不思議と残っているんですね。
では、まずこれ。
これは、テレビシリーズの「悪魔くん」。
昭和41年から42年にかけて、NETテレビで製作られたモノクロ実写版の特撮番組でした。
原作は、「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげる。
このシリーズの第6話に登場したのが、この「首人形」
マネキン工場の人形たちが、突如「イヒヒヒ・・」と笑い出して、この一つ目の妖怪に変身します。
これが、とにかく怖かった。
僕は、リアルタイムでは、小学校1年でしたが、ゾゾゾーッとしましたね。
「悪魔くん」には、雪女も、吸血鬼も、狼人間も登場しますが、僕がビジュアルではっきりと覚えているのは、この首人形だけ。
後に、大学生になって、デパートの警備員のバイトをすることになりますが、婦人服売り場のマネキン人形にどうしても懐中電灯が向けられなくて、先輩にフロアをかわってもらった記憶があります。
それくらいインパクトが有りました。
次はこれ。
これわかりますかね。
昭和41年の大映映画「大魔神」のワンシーンです。
このシリーズは、怖かった。
あの、大魔神の充血した目でギロリと睨まれるのもかなり怖かったですが、僕が映画館で、思わず声を上げて目をつぶってしまったのがこのシーン。
悪行の限りを尽くす城主に大魔神の天誅が下るのですが、城の中を逃げまわる城主を魔神が次第に追い詰めていきます。
そして、このシーン。
城の一室に逃げ込んだ城主・左馬之助の背後に、ヌーッと大魔神の手が現れるんですね。
このシーンにゾゾゾーッです。
このあと、城主は、大魔神に手に捕まり、磔にされて、大魔神の額に打ち付けた杭で、ブスッ。
しかし、そのシーンよりも、やはりあの大魔神の手が、背後に現れたシーンの方が、小学生の僕にとっては強烈でしたね。
さて、お次。
これも怖かった。
1968年の、イギリス、フランス、イタリアの合作映画。
「世にも怪奇な物語」。
僕が特に怖かったのは、第3話の「悪魔の首飾り」。
監督は、フェデリコ・フェリーニ。
主演の、テレンス・スタンプは、イタリアに招かれるハリウッドの映画スター役で、彼が悪魔に取り憑かれるというお話。
この悪魔が、実は幼い少女なんですね。
この映画で、少女の悪魔は、確か、都合3回現れるのですが、いつも白い毬を持っています。
そして、この少女の悪魔は、取り憑かれたテレンス・スタンプにしか見えないわけです。
白い毬が、ポーンと現れて、コロコロと転がって、少女の足元へ。
それを拾って、笑う少女の白い顔が、とにかく不気味で、ゾゾゾーッ。
そして、最後に、少女の足元へ、転がっていったのは・・・
とにかく、この映画は、第3話が、メチャクチャ怖かったですね。
さて、お次。
こちらは、ヒッチコックの「サイコ」です。
「サイコ」は、ヒッチコック監督唯一のホラー映画と言っていいでしょう。
この映画は、なんといっても、映画中盤の、あの有名過ぎるシャワールームでの惨劇のインパクトが強烈でしたが、僕としては、ラストシーンでの、アンソニー・パーキンスのこのイッちゃってる不気味な笑いにもゾゾゾーッでした。
ある意味、このラストの演技が、アンソニー・パーキンスの後の映画俳優としてのキャリアを決定してしまいましたね。
さて、お次。
これは、ホラー映画としては、有名すぎるくらい有名な映画。
1972年の「エクソシスト」です。
監督は、ウイリアム・フリードキン。
悪魔祓いのお話ですが、この映画には、ショッキングなシーンが満載。
いま見ても、やはりかなり来るものがあります。
中でも、やはりこれでしょう。
前情報で、リンダ・ブレアのクビが360度回るシーンがあるということは知っていました。
だから、映画を見るときは、それがいつ来るか、いつ来るかという状態での鑑賞。
そして、そのシーンが来ると、映画館のあちらこちらから悲鳴が上がって、やはりゾゾゾーッ。
わかっていても、強烈だったのは、やはりホラー映画としての作り方が上手だったんでしょう。
この後、映画界は空前のホラー映画ブームになりましたが、やはり元祖のこり映画が、一番怖かったですね。
最後はこれ。
これはぐっと新しくて、2001年に公開された「ハンニバル」。
監督は、リドリー・スコット。
あの「羊たちの沈黙」の続編。
レクター博士の猟奇性が、さらにパワーアップした映画です。
この映画の極めつけのシーンは、なんといってもこのシーン。
頭蓋骨をパカっと取り外し、男の脳ミソが露出するシーン。
男がこの状態にされても、普通に食事をしているのがなんともゾゾゾーッ。
ワツと声が上がるようなシーンではないのですが、観ているこちら側に、ジワーッと恐怖が押し寄せる屈指のシーン。
最近読んだ、脳科学の本には、最新の脳科学では、頭蓋骨にメスを入れて、直接脳に電極を差し込んで、脳の電気信号のデータを取るという実験もあるといいますから、リアル感は半端じゃない。
15才以下は、見てはいけないのも頷けるという映画でした。
さて、以上6つのシーンを紹介しましたが、オジサンとして、興味が有るのは、今の若い子たちが、こちらが若き日に見て震え上がった映画を見てどう感じてくれるかというあたりですね。
興味のある方は、どのシーンも、今はTSUTAYA や、GEO にいけば普通にレンタルできるものばかりですので、ご覧になってください。
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