サスペンス映画の巨匠アルフレッド・ヒッチコックを知っている方だと、このイラストはちょっと感じが違うなと思っていただけるかもしれません。
それで正解です。
これは、皆さんご存知のヒッチコックではなく、2012年の映画「ヒッチコック」で、ヒッチコックを演じたアンソニー・ホプキンスのイラストです。
あの悪魔の天才医師レクター博士でおなじみの彼ですが、映画での「なりきり」には定評があります。
例えば、「ニクソン」という映画がありました。
今時の特殊メイクの技術を使えば、まるで体型も人相も違うニクソンにそれなりに近づけることは可能だったかも知れませんが、彼のスゴイところは、それはしないで、演技力のみで、ニクソンになりきり、観客を納得させてしまったこと。
この映画もそうです。
あの特徴的なヒッチコックの体型とキャラクターに、生身の体と演技力のみでなりきってしまったこと。
さすがに本国イギリスで、「ナイト」の叙勲が贈られている俳優だけのことはあります。
映画は、ヒッチコックの代表作「サイコ」をめぐる顛末記ですが、いっぱしのヒッチコキアンなら誰でも知っているネタを上手に映画に再構築して、楽しく見せてくれました。
「サイコ」という映画が、改めて、映画史上、画期的かつ上質なホラー映画であることを再認識。
何度も見た映画ですが、また、見たくなってしまいましたね。
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