WOWOWでオンエアされたものを、iPad で鑑賞。
世紀末パニック映画でも見るつもりで、このタイトルをクリックしてみたら、太宰治原作のあの「パンドラの匣」を映画化したものでした。
2009年に製作された日本映画です。。
戦後間もないころの山村にある「健康道場」という、結核療養所を舞台にした恋愛群像劇。
主演は、最近では「寄生獣」にも出ている染谷将太。
彼を取り巻く女性陣は、ミュージシャンでもある川上未映子、仲里依紗。
世の中を斜に見る屈折した太宰文学を、どう映像表現するかというあたりが、見どころでしょうが、シナリオの求めている空気感を、役者がうまく消化していない感は否めませんでした。
主人公ひばりとマー坊の布団部屋のシーンで二人の会話が急にユニゾンになる演出など、深層心理の表現に工夫が見られる場面もあるのですが、「いいね」をポチするところまでは行きませんでした。
終わってみれば、あの療養所のナース(?)と、患者たちのお決まりのやり取りだけが、妙に印象に残りました。
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