1988年の松竹映画。
「男はつらいよ」シリーズに次ぐ、松竹の看板シリーズになった映画の第一作。
ご存知ハマさんとスーさんの凸凹コンビが織りなす、働き過ぎの現代人たちに一石を投じたハートフル人情コメディ。
原作は、1979年からビックコミックオリジナルに連載されたマンガ。
主演は、西田敏行と三國連太郎。
ハマちゃんの奥さんミチコさんには、石田えり。
この役は、後に浅田美代子にバトンタッチされましたが、僕はこの石田えりのはつらつとしたミチコさんがお気に入り。
彼女がスーさんに、ハマちゃんからの結婚のいきさつを語るシーンが好きです。
ハマちゃんは会って2回めで、ミチコさんにプロポーズ。
「結婚して下さい。あなたを幸せにする自信なんてないですけど、僕が幸せになる自信ならあります。」
漫画の原作にこのセリフが合ったかどうかは、確認していませんが、これは、名セリフ。
さすがの山田洋次です。
冴えない男が美女の心を揺さぶるブロポーズの大金言として、僕の頭にはしっかりとインプットされています。
これで、すでに婚約者がいたミチコさんが、ハマちゃんに決めてしまうというストーリーのベースが、この映画のすべてのシーンの隠し味になっていますよね。
僕は釣りは全くダメですが、仕事よりも趣味の方が大切という価値観は、同じようにハマちゃんと一緒。
ミチコさんのようなステキな伴侶はゲット出来ておりませんが、大いにシンパシーを感じる作品です。
二人のラブラブを演出するのに使われていたのがあの「合体」ドカーンの字幕。
この「合体」は、藤原紀香とグッサン主演のドラマでも流用されて入るのを見ましたが、映画の空気を損なわずに、こちらに100%カラミの部分を妄想させるという意味では、実に松竹らしい演出でした。
WOWOWで全22作放映ということですから、まあボチボチと拝見していきましょう。
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