新年あけましておめでとうございます。
ここ何年かは、元旦は山に登って、年賀状代わりに、高いところから動画で皆さんに新年のご挨拶をしています。
気が付けば、携帯のアドレス帳に住所の記載はほとんどなく、友人たちのほとんどは、SNS や LINE や メールでのやり取りがメイン。
年賀状を出したくても、出せないというわけで、このスタイルにしました。
そして、今年の動画年賀状のロケ地に選んだのが金沢。
去年、北陸新幹線が開通して、金沢は大宮駅から2時間4分。
楽勝で日帰りが可能になりました。
朝一番の新幹線は、6時42分発の「かがやき号」。
今年の初日の出は、新幹線の車窓から。
金沢駅到着は8時46分。
北陸の玄関口・金沢駅のコンコースは、超モダンな佇まい。
まずは、高いところに行かなくてはいけないので、タクシーに飛乗り、金沢市街を見下ろす卯辰山公園へ向かいます。
タクシーの運転手曰く。
「雪のない正月は、何年振り。今年は悲しいくらい暖冬ですよ。」
なるほど、確かに、ビデオカメラ持参で来ている僕も、どこかで雪のしんしん降り積もる金沢の風景を期待していましたので、ちょっと拍子抜け。
しかし、穏やかな冬の日差しを浴びている金沢もそれはそれ。
やはり、加賀百万石の城下町・金沢は、日本情緒にあふれた魅力的な街です。
卯辰山の展望台から、新年の挨拶を済ますと、さっそくネット上に一斉送信。
やることを済ませたら、後は、この高台から、夕方の新幹線の時間まで、足の向くまま、気の向くままの金沢散策。
卯辰山を降りていくと、その山麓に、古民家風の茶屋を発見。
覗いてみると、元旦から営業している様子。
ちょっと、珈琲でも飲みながら、本日の散策コースの確認でもしようと立ち寄ってみました。
中に入って声をかけると、意外そうな顔をしてママが出てきました。
どうやら、僕がこの店の今年一番最初の客のようです。
中に入ってテーブルに座ると、その横にどんと置いてあったのが昔懐かしい火鉢。
冬の日差しは十分にそれだけで暖かかったのですが、ママが炭を持ってきて、火を起こしてくれました。
ありがたや、ありがたや。
子供のころ、この上に網を置いて、みかんを食べながら、お餅を焼いた記憶が蘇ります。
懐かしいものに出会えました。
そんなこんなをツイッターに投稿していると、なんとママが、「今年最初のお客様ということで」と、手作りのおせち料理をごちそうしてくれました。
これにはちょっと感動。
ママ、ありがとう。ごちそうさまでした。
さて、金沢の市街に下りてきて、とりあえず兼六園へと足を向けて、国道359号線を歩いているとなにやら観光客が目立つ路地があります。
東山ひがし茶屋街です。
明治初期に建てられた茶屋が多く残り、重要伝統的建造物群保存地区に指定されている風情あふれる街並みが連なる一角。
歩いていると、江戸時代にタイムスリップしたかのような不思議な気分になるところです。
浅野川を渡って、国道159号線を歩くと兼六園です。
兼六園と金沢城公園は、正月三箇日は無料開放。
たくさんの観光客でにぎわっていました。
園内の樹木は、まんべんなく縄で「雪吊り」を施して、万全の雪対策を整えていたのですが、肝心の雪は今年の正月は皆無。
関係者の皆さんは、拍子抜けかもしれません。
しばし、人間と自然のコラボレーションを堪能した後は、お隣の金沢城公園へ。
こちらも、金沢城の二の丸城内以外はすべて無料開放。
まずは、玉泉院丸庭園。
加賀藩三代藩主「前田利常」が作庭し、前田家の私庭として代々の藩主に寵愛されてきた庭園ですね。
そして、金沢城として、今復元されているのは二の丸。
そうこうしているうちに、そろそろ新幹線の時間。
では、最後に自撮りでもしておこうかと、ビデオカメラを取り出そうとしたら、あらら、どこへ行ったのか見当たりません。
やばい。どこかに置いてきたか。
思い当たるところを、帯状疱疹の治りきらない体を抱えて、走り回りましたが出てきません。
とりあえず、管理事務所に届け出を出して、元旦の金沢を後にしましたが、なんと、翌日、管理事務所から電話。
「届きましたよ。お客さんのカメラ。」
ほとんどあきらめていただけに、これには、ちょっと感動。
さきほどゆうパックで届きました。
届けてくれた方ありがとうございました。
というわけで、今年は金沢からスタート。
なにせ、去年は、予想外の仕事に追いまくられ、旅行らしい旅行は一切できない悲しい一年でしたが、今年は頑張って出かけることにします。
今、考ええているのは久しぶりの海外旅行。
行きたいと思っているのはブータンです。さあ、この時間が工面できるかどうか。
頑張ってみます。
それでは、皆さま、本年もよろしくお願いいたします。
皆様にとって、今年一年が良い年でありますように。
では、出来たての動画です。合わせてごらんくださいませ。