amazone プライム・ビデオで鑑賞。
2013年公開の映画。
主演は、真木よう子。原作は吉田修一の同名小説。
高校生の時、集団レイプされた女性が、そのレイプ犯の一人と結婚するというショッキングな内容。
設定はギョッとするが、物語は実に淡々と進行していく。
夫婦役の二人の演技も、抑え気味。セリフも最小限。
なので、そのセリフとセリフの間に発生する空気が、この映画の醍醐味といえるかもしれない。
主演の真木よう子は、全編ほとんどノーメイク。しかしこれが妙に色っぽい。
そしてあのハスキーボイス。
今の日本の若手女優の中では、ダントツでに色気を醸し出せる女優といっていいでしょう。
レイプの加害者と被害者という夫婦の微妙な心理の葛藤。
これが丁寧に描かれており、二人が一緒になった理由を、映画は明示しませんが、見ている方には、次第に納得させてしまうという力技。
新聞記者の質問に、彼女は応えます。(ちなみに、新聞記者を演じた大森南明の実の兄が、この映画の監督・大森立嗣)
「私たちは、幸せになるために一緒にいるわけじゃない。」
その彼女が、突然「さよなら」という置手紙を残して、姿を消す。
男のセリフ。
「彼女は、幸せになりそうだったから、消えたんですよ。」
エンディング流れる曲がいい曲だなあと思って聞いていたら、主演の真木よう子の歌唱でした。
「 幸先坂 」
是非ご視聴あれ。
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