2010年に、WOWOWで製作されたドラマ。
原作は高村薫の小説。
映画化は、1995年。監督は崔洋一。
僕は、映画の方は見ていました。
かなり露骨な同性愛表現や、きわどい性描写。
おそらく、日本映画で、ボカシを入れない女性のヘアを見たのもこの映画が最初で、スケベな映画ファンとしては、記憶に鮮明。
(残念ながら、名取裕子のヘアではありませんので、あしからず)
そんなわけで、そんな原作のドラマ化は、民放ではちょっと難しいと思っていました。
実際、この原作の権利を買った企画会社も、テレビ局への売り込みには苦労した模様。
主人公の青年の設定が、あまりにテレビ的ではないとの理由で、どの民放テレビ局も案の定この企画には首を縦に振らず。
当然ながら、イメージ重視のスポンサーが納得するわけがない。
そんなわけで、映画化以来、ながく企画は通らなかったけれど、スポンサーのいない有料放送のWOWOWでめでたく企画が成立。
蓋を開けてみれば、このドラマは、すさまじい反響で、WOWOWの視聴数も更新。
スポンサーという足かせのないWOWOWは、以降、民放では到底規格の通らないテーマのドラマを、独自の路線として、次々と製作していきます。
映画の主演は、中井貴一でしたが、ドラマの方の主演は上川達也。
萩原 聖人の演じたマークスの役は、高良健吾。
色っぽかった名取裕子の役は、戸田菜穂。
映画とドラマ、どちらに軍配が上がるかなんて、映画の見方としては邪道。
そんな野暮なことをいうのはよしましょう。
山を舞台にしたミステリーというと、中学高校時代に読み漁った森村誠一以来。
しっかりとした原作なので、作品はおのずとしまってきます。
彼の作品も、当時たくさん映画化されましたが、高村作品も映像化には引っ張りだこ。
「レディ・ジョーカー」も、映画からドラマが作られましたが、同様に楽しめました。
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