大ヒットした問題作「バトルロワイヤル」の続編。
監督は、前作に続いて深作 欣二。
しかし彼は、この映画の製作発表時、すでに前立腺の癌に侵されており、余命宣告を受けていたという凄まじい状況。
実際に彼は、映画の製作途中で死去。
その遺志を引き継いで、映画を完成させたのが息子の深作健太。
なので、本作の監督は、深作親子の連名になっています。
前作で生き延びた藤原竜也は、テロリストのリーダー。
彼が発した犯行声明。
「すべてのおとなに宣戦布告する。」
そのテロの犠牲になった娘の父親というのが、本作品での教師RIKI。
演じるのは、ミナミの帝王の銀ちゃんの大ブレイクで、あのキャラを作り上げていた竹内力。
彼はあれで、デビュー当時は、けっこう初々しかったんですよね。(「彼のオートバイ、彼女の島」)
その彼が演じる先生が、今回は生徒たちにこう言い放ちます。
「今日は、みんなにちょっと戦争をしてもらおうと思います。」
そして、今回も生徒たちは、容赦なくバッタバッタと、殺されていく展開。
その度に、残り人数あと何人のテロップ。
それはちょうど、あの東映実録ヤクザシリーズの、殺戮シーンでのストップモーションの上にかぶさるテロップを彷彿。
深作演出のDNAが、ちゃんと引き継がれていることを確認いたしました。
深作監督、志半ばで、息子に託すことになったこの遺作。
完成した作品を見て、彼は「OK」を出してくれましたかどうか。
最後のエンディングロールで、反BR法組織「WILDSEVEN(ワイルドセブン)の兵士の中に、「真木よう子」の名前を発見。
最近お気に入りなった女優の一人なので出演シーンを再度チェックしましたが、残念ながらよくわかりませんでした。
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