舞台は石川県金沢市。
当時の加賀百万石の御膝元。
思えば、2016年に旅したのは、元旦に出かけた金沢だけでした。
映画は、2013年の作品。
加賀藩は、ご存知の通り、代々前田家が藩主。
金沢の冬の風物詩「フードピア金沢」は、グルメブームの昨今、人気のイベントとして毎年開催されています。
加賀料理は、伝統の京料理をベースに、江戸からの新しい技術も貪欲に取り入れて発展した、郷土料理。
それを支えたのが、藩内に実在した「包丁侍」。
包丁侍たちは、前田家のまかない料理を始めとし儀式全般を執り行う専門職の武士たち。
その包丁侍のなかで、ひときわ、御役目に熱心であり、その卓越したセンスで創意工夫を重ねて頭角を現した実在の人物が、舟木伝内包早。
映画は、4代目藩主・前田綱紀からお料理人として召し出された伝内と、息子安信の嫁となった上戸彩演じる春の奮闘をベースに、四季折々の加賀料理を見事に映像化。
個人的には、去年から、自分で料理などもするようになったこともあり、江戸時代の料理文化を丹念に映像化したこの映画は大変楽しめた。
映画の中で、安信と春は、能登の輪島に料理修行に行くが、ここは僕も一人旅で出かけたところ。
輪島の朝市で、海産物を売っていたおばあちゃんが、買ってくれたお礼にと、その場でご当地民謡を歌って踊ってくれたシーンがオーバーラップした。
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