2013年放映のTBSドラマ。
主演は、これが民放ドラマ初主演となる高橋克実。
この人、未練たらしく残り少ない毛で妙なヘアスタイルを工面していたころよりも、坊主頭になって一皮むけた感じです。
但し、やはりこの人だけでは、ドラマを引っ張っていくのはつらいようで、ヒロインには榮倉 奈々を起用。
警察官としては、やや「子供顔」が気になりましたが、170センチの高身長なので、拳銃を構えるポーズは様になっていました。
高橋演じる、捜査三課の萩尾警部補が、捜査状況を尋ねられた時の口癖は、「確証がないからなあ」
周囲はこれに振り回されるが、事件の解決の時には、いつのまにか、これが確証になっている。
まあ、冤罪に対する意識がそれを言わせるのだろうが、ドラマ展開上はずるいといえばズルイ。
「確証バイアス」という言葉がある。
一般には、ウラをとるという作業は、意識的には、有罪にも無罪にもフラットでいなければならない。
しかし、人間というものの性で、そこに自分なりの心証が思い込みがあると、確保する情報や証拠は、それを裏付けるものしか見えなくなることがある。
これが確証バイアス。
警察には、プライベートに関わりのある容疑者の捜査からは外される内規があるようだが、たとえプライベートでは関りがなくとも人間は感情の生き物。
なかなか、犯罪に対して、クールで公正にとはいかない。
どんな人でも、自分の経験と照らし合わせて、どこかで感情移入してしまうもの。
もちろん、ドラマとしても、そちらの方が盛り上がる。
事件を記録としてみるだけなら、警察調書をよんでいればよいという話だ。
このドラマも最終話は、警部補の妻が拉致されてしまい、主人公が「確証」だのどうなのとは言っていられない展開。
個人的感情と、警察官としての立場の葛藤が見どころになっていく。
それでも、自分の感情と葛藤しながら、刑事は刑事として事件と対峙し解決する。
刑事の妻役には、「北の国から」の中嶋朋子。
あの蛍ちゃんも、もう40代。
立派に人妻なんですね。
バナナマンの設樂統が、捜査一課の刑事役。
こういうバラエティ系のタレントを役者に使うときって、とことんいやな役にはしないようです。
それでも使い方さえ間違わなければ、通常の役者を使うよりもキャスティング効果はありそう。
2013年放送のTBSドラマ。
監督は、
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