今年の1月20日に発足したトランプ政権。
この人が大統領になるというのは、正直意外でした。
アメリカ史上初の黒人大統領に次は、アメリカ史上初の女性大統領。
そうくるのが、アメリカらしいと勝手に思っていましたので、ヒラリー・クリントンが敗れたと聞いてビックリ。
このアメリカの選択に、やや戸惑っています。
この人がどういう人か、ぼくはほとんど知りませんので、印象だけでものをいいます。
まずは、喜怒哀楽が、公式の場でもおもいっきり前面に出てきますよね。
まあ、その良し悪しは置いておくとして、やはりこういうタイプは、人としての品格にかけることは否めない。
世界の冠たるアメリカの大統領ですから、それはいかがなものか。
見ている方は面白いのでしょうけどね。
「なんかこいつを大統領にしてみるのも、面白そうだ。」
彼を応援した約半分ちょっとのアメリカ選挙民の気持ちって、案外そんなところじゃないでしょうか。
例え、この大統領に執務をさせて、危なっかしい展開になったとしても、我々成熟したアメリカ社会は、そう簡単にズッコケはしない。
ですから、トランプ氏の大統領選出には、なにかしら、アメリカのそんな余裕すら感じてしまいます。
とにかく彼の基本は経営者の目線。
ここまでの言動を聞いていても、はっきり伝わってくるのは、「アメリカ・ファースト」。
すべてはアメリカの利益優先という彼の方針です。
アメリカは国際社会のリーダーとして、経済をリードし、正義を全うし、平和を支える。
どうやら、そんな綺麗ごとは、どうも彼の眼中にはなさそう。
とにかく、アメリカにとっての不利益は一切切り捨てて、何事につけてもアメリカ中心に考える。
アメリカの大統領なのですから、それで当たり前といえば当たり前なのですが、歴代の大統領で、それをストレートに言った人はいませんでした。
しかし、彼はそれを露骨に言うわけです。
そして、そういう彼を、アメリカ国民は支持した。
ということは、それが、とりもなおさず、今のアメリカ国民の偽らざる本音なのかもしれないということでしょう。
もう今のアメリカに、世界をリードする力はない。
悪いけど、自分ところだけで精いっぱい。
そして、その民意がそのまま反映したのが、今回のトランプ政権。
そんな気がしてしょうがないですね。
さあそうなると、大なり小なり、アメリカに依存している国は微妙です。
我が国のように、身も心もアメリカに捧げてしまっているような国はなおさら。
お隣の北朝鮮にあれだけさんざん脅かされても、どこかで、我々は、でもアメリカが守ってくれるから大丈夫とタカをくくっています。
そりゃあ、日米安保がありますから、それはお約束かもしれません。
しかし、いざとなったら、「アメリカファースト」のトランプ大統領が、どう出てくるかなんてわかったものじゃない。
お約束を、骨抜きにしてしまう詭弁なんて、アメリカは得意中の得意。
それがアメリカの利益にならないことであれば、アメリカは動かないかもしれません。
だから、集団的自衛権、秘密保護法なんて、威勢のいい法案を成立させて、一生懸命アメリカに忠義を立てしている日本。
そうやって「戦争の出来る国」にして、アメリカと我々は仲間だとアピールに余念のない安倍政権はかなり危険です。
そもそも、アメリカにすり寄って、おべっかを使うことが、我が国の安全保障と日本の政治家たちはみんな勘違いしてます。
はたしてそうでしょうか
例えば、お隣の北朝鮮。
あの「坊や」は、はっきりいっていますよ。
「米軍基地がそこにあるから、我々は日本を攻撃目標にする。」
アメリカの安全保障は、あれだけの好条件で、日本に米軍基地を置かせてもらうことの代価です。
でも、これってよくよく考えてみれば、日米安保があることでかえって、日本がミサイル攻撃にさらされるリスクが発生しているということ。
話があべこべです。
じゃあ、そもそも日米安保ってなんなのという話です。
なんだか、安倍さんが、腰を折り曲げて、満面の笑顔でトランプ大統領のご機嫌を取っている姿を見ると、なんとも一抹の不安を覚えてしまいます。
こちらがどれだけ、アメリカにフレンドシップを訴えても、いざとなれば、トランプ氏は、平気で無視しますよ。
そんな「怖さ」を、あの人の目に感じます。
とにかく今回の新しいアメリカ大統領は、何を言い出すかわからないといのが真骨頂。
日本も、アメリカとの安全保障条約の上にドッカリ胡坐をかいでいないで、もっと自分なりの方法で、自分たちの国の安全を考えた方がいかもしれません。
もちろん、それはけして、日本が武器を持てということではありません。
ちゃんとした、日本のやり方があるはず。
最後に一つ。
トランプさん、あなたその髪型、もうちょっとなんとかならないの?
ちょっとイラっと来ます。
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