目下、向かうところ敵なしの小池百合子都知事。
彼女は、都知事に就任するや否や、「改革」をスローガンにあげました。
「改革」だけでは弱いと、さらにその上に「大」をつけて、「都政大改革」をぶち上げました。
前任者たちが、自業自得でズッコケてまいりましたので、「漁夫の利」という側面もありますが、とにかく彼女の人気はいまのところ抜群。
小池新党などという威勢のいい話もあり、その勢いはいまのところ止まる様子なし。
やがては、国政に名乗りを上げるという勢いです。
ただ、老婆心ながら一言。
彼女がどうしてこうも強いのか。
それは、現在の彼女が国政ではなく、都知事という立場でいるにあるということがあります。
実は彼女、衆議院議員時代には、女だてらに「日本には核武装が必要」なんて怖いことを主張していた超タカ派の政治家。
この怖い部分が、都知事という立場では表に出てこない。
なので、彼女の掲げた「都政大改革」という一本に、タカ派の議員、ハト派の議員双方の協力が得られているということがあります。
だから強い。
ですが、この勢いで国政進出ということになると、ちょっと厄介な話になります。
案外、今の安倍政権よりも、危ないことになるかもしれない。
大阪維新の橋下さんが、国政に出てズッコケたのも、あの慰安婦問題。
府知事時代では、触れることのなかった問題に足をすくわれて失墜しました。
小池さんも、あまり調子に乗って、国政に打って出ることなど考えず、都政の大改革のみに、政治家生命を全うした方が、案外後世に名を残す政治家でいられるかもしれません。
都議会も、野党も、お家元の自民党も、おそらくは、勢いの止まらない彼女のスキャンダル探しにやっきになっているはず。
どうか、つまらないことで足元をすくわれないように、ご検討をお祈りいたします。
個人的には、女性の首長がどんどん出てきてほしいというのが僕の思うところ。
どうか、頑張ってくださいませ。
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