台所の壁のシミのあるところに、自作の俳句をのせた写真を、ボチボチと貼っていました。
気がつけば、いつのまにか、むき出しの壁の部分の方が少なくなってきておりました。
そうなってくると「ええい、こうなりゃ全部埋めちまえ。」ということになる。
そこで、ここ最近は、せっせと俳句作りをに精を出しておりました。
それが本日なんとか、作品でキッチンの壁を埋めることができました。
最近は、料理が道楽になっておりまして、台所にいる時間が長くなってきていることもあり、道楽人間としては、このこだわりの空間にニンマリ。
実はこの個人プロジェクトには、近所に住む強力な協力者が一人。
もう18年も前に一緒に自治会の活動をした同期のTさんです。
このTさんは、写真がかなりの腕前。
今は仕事も引退され悠々自適の生活をされていらっしゃいます。
Tさんは、Facebookで、日々のウォーキングで見かけた草花や日常の風景をアップされているのですが、その写真が素晴らしく、こちらの俳句心がときめくんですね。
そこで、台所の空いているスペースを一気に埋めるべく、Tさんの写真を拝借して、俳句作成に猛チャージいたしておりました。
貴重なプロ級なTさんの生の写真をそのまま使わせていただくのも気が引けましたので、写真は、iPad の BrushStroke という絵画変換アプリで加工。
これにお気に入りの文字入れアプリPhonto で俳句を乗っけて、俳句Photo を作成。
印刷して、ラミネート加工しては、両面テープで、壁の隙間という隙間にペタペタと貼ってきたのですが、それが本日めでたく工事終了となった次第。
見事に注文通りの俳句キッチンとなりました。
さて我が俳句です。
これは正直に申して、センスはイマイチでしょうな。
ネットで参考にした、名だたる俳人たちの作品と比べると、明らかに軽い。
これは、作る本人が明らかにミーハーなのだからやむなし。
文学的素養には難があり、俳句というよりは、むしろ川柳の方が近かもしれません。
しかし、そこは写真とコラボするという反則技を使って、技量の足らない部分を補おうという算段。
邪道ではありますが、目指すは、今の時代にあった「わかりやすい俳句。ビジュアルな俳句。」
つまりは、写真と一体となってなんぼの助平爺俳句集。
いいんです。いいんです。
道楽なんですから、作っている本人が気持ち良ければそれでよし。
これで、我が家のキッチンで料理する時間も楽しくなろうというものです。
拙句上等。
とまあ能書きはその辺にして、T氏とコラボした一連の作品と、マイファームで採れた野菜を素材にしたビジュアル俳句作品をここで一挙公開。
俳句とは、移ろいゆく季節のアナログ・スケッチ。
四季折々の風物にシャッターを押す瞬間と、十七文字の五七五をひねり出す瞬間て、案外似ているかもしれません。
松尾芭蕉も、小林一茶も、もしデジカメを持っていたら、もしかしてこれと同じことをしたのじゃないかしら。
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