さて、いよいよW杯です。
(今は「ワールドカップ」と入力しても、「W杯」と変換されるんですね)
今回は、ロシア大会。
W杯イヤーに入っても、盛り上がりは以前の大会に比べて、いまいちのような気がしていましたが、やはり始まってみればW杯です。
世界中の国が参加できるスポーツとなれば、やはりサッカー。
各地域の予選を勝ち上がってきたのは、32カ国のチーム。
その中で、サムライブルー日本代表の活躍が、やはり楽しみになってきます。
その日本は、グループリーグH組。
H組の参加国は、日本の他、セネガル、ポーランド、コロンビア。
すべて、日本チームよりもFIFAランキングでは、格上のチーム。
日本は、FIFAのランキングでは、61位。
他の国から見れば、カモに見られているかもしれません。
上等。
日本チームは、W杯の開催二ヶ月前に、代表監督だったハリルホジッチ氏を電撃解任。
後任の西野朗監督が、わずか二ヶ月でまとめ上げたチームです。
大会前の報道では、マスコミは危機感を煽り立てていましたが、西野監督は冷静でした。
さて、その結果が示されるグループリーグ初戦。
対戦国は、コロンビア。
コロンビアには、前回大会のグループリーグ最終戦で、決勝トーナメント進出を阻まれています。
W杯の本大会としては、二戦連続となる因縁のチーム。
コロンビアは、FIFAのランキングでは、16位という南米の強豪。
それでも、負けるわけにはいきません。
西野監督といえば、1996年のアトランタ五輪で、当時も無類の強さを誇っていたブラジルと戦って勝利。
「マイアミの奇跡」と言われた戦いを制した時の日本チームの監督。
今大会でも、圧倒的に不利だった下馬評をひっくり返してくれるかもしれない期待感はありました。
さて、初戦は、モルドビアアリーナで、19日キックオフ。
前半開始早々、大迫の放ったシュートのこぼれ玉をリカバリーした香川のシュートを、C・サンチェスが腕で止める反則で、レッドカードの一発退場。
このPKを、香川がキーパーの動きを見ながら、冷静に決めて願ってもない先制。
「おっ、日本チームやってくれるかも」のムードが一気に高まります。
しかし、その後、日本チームは、選手の数的有利を有効的に使えず、攻めあぐねます。
そして、前半40分で、相手のフリーキック。
グランダーで放ったキンテロのシュートを、キーパー川嶋がわずかに捉えきれずに同点ゴール。
追いつかれて、嫌なムードになったところで、前半終了。
しかし、ハーフタイムで、完全に気持ちを切り替えたサムライジャパン。
後半開始から、縦パスを有効に使い出して、俄然コロンビア陣内に攻め込む展開。
初戦は楽勝だと温存していたコロンビアのエースロドリゲスを、ピッチに引きずり出します。
しかし、展開は以前日本有利。
それでもなかなか均衡が破れない中で、後半24分。
西野監督は、トップ下の香川に変え、本田圭佑を投入。
そして、その直後の28分。
この本田が蹴ったコーナーキックを、大迫がヘディングで合わせて、勝ち越しのゴール。
これで、日本チームが勝利を手繰り寄せます。
後がなくなったコロンビア。
フォワードのファルカオやロドリゲスを軸に、果敢に日本ゴールに攻め込みますが、日本チームは全員で懸命に守る展開。
そして、5分のアディッショナルタイムを経てゲーム終了のホイッスル。
これで、見事初戦勝利の勝ち点3。
過去のW杯では、初戦で勝ち点を上げられた大会は、すべて決勝トーナメントに進出しています。
前半の相手チームの選手退場で、数的有利にたったとはいえ、会心の勝利。
まずは、この初戦においては、「勝利の女神」は、日本に微笑んでくれました。
さて、第2戦はセネガル。
もちろん、このチームもFIFAランキング24位で日本の上。
そう簡単に勝たせてはくれないかもしれませんが、第3戦のポーランドが、FIFAランキング8位であることを考えると、なんとしても勝利して、ここで決勝トーナメント進出を決めてしまいたいところ。
願わくば、この初戦で「勝利の運」を使い果たしたということがなければよろしいのですが。
あの「マイアミの奇跡」の時も、結局日本は決勝トーナメントに進めていません。
その意味でも大事なのは次のセネガル戦。
チームワークの日本としては、西野監督以下、綿密な対戦プランを立てて挑みたいところ。
第2戦のホイッスルは、日本時間では、25日の午前零時。
初戦勝利で、勢いに乗った日本チームの活躍を期待したいところです。
最後に、終了ホイッスルが鳴った瞬間の、ロドリゲス選手のこの表情。
やっちまえ! 下克上!
目指せ! ジャイアントキリング!
日本頑張れ!
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