Amazone Prime で鑑賞。
読んでいませんが、原作はコミック。
監督は、いまちょっと目が離せない是枝裕和。
これだけ美人が揃った四姉妹がいるかとつっこみたくなりますが、それを感じさせない淡々としたリアルな日常を積み重ねた演出が見事。
是枝監督のプロフィールを見ると、「世界ふしぎ発見」などのドキュメンタリーを演出していた人なんですね。
脚本も彼。
そのセリフも、いかにも映画的な作り物っぽさがなくて、日常を上手に切り取った「言い回し」がリアリティがありました。
例えば「あれ」というセリフ。
普通、作り込んだ映画の脚本には出てこないけれど、日常の会話では結構出てくるのが「あれ」。
彼の脚本では、これを上手につかっているなと思いました。
「だから、ほら、アレしてさ。」の「あれ」です。
文章で書くと、なにが「あれ」なんだかよくわからないけど、日常の会話では、前後の脈絡から、当事者同士にはちゃんと共有できるのが「あれ」。
これをちゃんと脚本で使えるところが、ドキュメンタリーをやっていた監督ならではの技。
彼の他の作品でもそれは感じました。
綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆。
いずれも魅力的な女優陣ですが、やはり光ったのが広瀬すず。
この大きなポテンシャルを持った原石を、是枝監督が、見事に磨き上げましたね。
先日亡くなった、是枝作品常連の、樹木希林。
彼女も、出番は少ないながら、さすがのリアリティで、いい味を出していました。
派手なシーンはなくても、役者の演技と、脚本と演出で、いい映画はいくらでも作れるんだぞという見本のような映画。
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