2015年TBS日曜劇場ドラマ仮想企画会議。
「主演は、織田裕二を押さえました。どんなドラマにするか、アイデアを出してください。」
「やはり、ここはコケられないところなので、鉄板の警察系犯罪ミステリーで。」
「なにかいい原作コミックでもあるかい?」
「いや、今回は織田裕二ですから、オリジナル脚本で。」
「でも、織田さんからは『踊る大捜査線』の青島刑事とは違うキャラでいきたいとの希望です。」
「ならば、やはり多少はキャラを極立てていかないと。」
「刑事もので、キャラ設定の手本といえば、やはり『古畑任三郎』」
「では、知能指数が異常に高い、天才探偵という設定は。」
「そこにプラスして、浮世離れした元貴族の警察関係者ということにしたら?」
「浮世離れした天才には、やはり優秀な助手が必要でしょう。」
「ならば、執事ということで、女性ファンを獲得できるイケメン俳優を脇につけましょう。」
「天才を引き立てる、ダメキャラとして、警察からの協力者もいれば、バランスが取れますね。」
「では、イケメン執事に、ディーン・フジオカ。ダメキャラは今回は女優でいきましょう。
警察官としては、ちょっと身長が足りないかもしれませんが、土屋太鳳ということで。」
「織田裕二のキャラ設定ですが、『刑事コロンボ』のテイストも加えてみたら。」
「では、倒叙型のミステリーでいきますか。」
「視聴者には、あらかじめ犯人を提示しておいて、織田裕二がそれをねちっこく追い詰めていく展開で。」
「そうなると、やはり、織田裕二に毎回言わせる決めゼリフが必要になってきますね。『半沢直樹』の、『倍返しだ!」みたいな。」
「まあ、織田裕二ですから、そこは緩急つけて」
「こういうのはどうですか。普段は、『ヒマだ、ヒマだ。』を連発させておいて、事件の解決の場面では、『この犯罪、醜悪至極なり』と、怖ガオでバチッと決めてもらう。」
「いいね。でもまだドラマを引っ張るキャラクターが足りないかな。」
「そうなると、やはり、そこは、秀逸な悪党を用意しないといけませんね。」
「イケメン脇キャラで、ディーン・フジオカを使ってますから、ここは女優でいきましょう。」
「ある程度は、ネームバリューもある芸達者でないと。」
「中谷美紀なんかどうでしょう。ドラマの前半では、織田裕二の重要な協力者に設定しておいて、後半で、突如その正体を現すみたいな展開で。」
「織田とのアクセントで、妹がいてもいいね。」
「新川優愛でいきましょう。」
「新川? 若すぎないか? 織田裕二は、もう50歳だろ?」
「大丈夫でしょ。織田さん、若々しいし。違和感ないですよ。父親の後妻との間の娘ということで。」
「あとは、古畑やコロンボのように、一話完結で行くなら、やっぱりゲストだな。確保できるのは?」
「石黒賢、佐藤隆太、観月ありさ、国仲涼子、成宮寛貴、山口紗弥加、稲垣吾郎といったところですね。」
「まあ、それだけ揃えば、そこそこの視聴率は稼げるか。」
「役名はどうする?」
「天才探偵といえば、シャーロック・ホームズ。では、それをひっくり返して。」
「法門寺沙羅駆」
「奇抜すぎない?」
「大丈夫でしょ。敵役は?」
「シャーロック・ホームズの敵役といえば、天才犯罪者モリアーティ。これをもじってマリア・T。」
「あとほれ、ホームズといえば、ワトソンだけど、ワトソンは?」
「和藤奏子!!」
「よっしゃ。ではタイトル。」
「天才のシンボルといえばIQ。東大生のIQ標準が120位ですから、思い切ってその倍にしてしまいましょう。」
「ということは?」
「IQ246 華麗なる事件簿」
「That’s it ! Good job !!」
「英語はやめろ!」
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