新年あけましておめでとうございます。
2020年は、令和二年。
いよいよオリンピックイヤーです。
オリンピックに関しては、いろいろと物申す方も多いようですが、オリンビックオタクといたしましては、生きているうちに、オリンピックを生で見られる喜びの方が勝ります。
やはり、諸事情、悲喜交々、いろいろとありましょうが、日本選手の活躍には、大いに期待したいところ。
「選手たちの頑張っている姿」は、そのままストレートに、老後の人生の励みになると思っています。
出場される選手の皆さんは、それぞれの思いを胸に、この年明けを迎えられていることと思いますが、悔いを残さぬように、オリンピックの本番で輝いていただきたいと思います。
さて、定年退職をしてからはじめての年明け。
年賀状を書くのをやめて以来、毎年、元旦は、あちらこちらの山に出かけて行って、高いところから新年のご挨拶を、させてもらってきましたが、今年はいよいよ富士山。
元旦深夜発の、「初日の出、初詣、初風呂バスツアー」に、参加してきました。
集合は午前一時。東京駅八重洲口旧ヤンマービル前。
正月は、JRのダイヤも大幅に変更されているでしょうから、大事をとって、前日の夜のうちに東京入り。
有楽町のスタバで、カフェミストをいただいてから、寒風吹きすさぶ中でしたが、大みそかの、日比谷をぐるりと歩き、皇居に沿って、そのまま、八重洲口に向かいました。
晴海通りあたりは、車の量も少なく、歩いてる人影もまばら。
しかしも東京駅の八重洲口まで来ると、駅前のバスターミナルは、帰省の深夜バスがずらりと並んでいて、スーツケースやも重そうなリュックを担いだ人たちがたくさん。
集合時間までには、時間がありましたので、軽くコーヒーでも飲みながら時間をつぶせる場所を探しましたが、さすがに大みそかの深夜とあっては皆無。
駅構内に、深夜零時まで営業の「マクドナルド」が開いているのみ。
しかたがないので、帰省バスの待合室に潜り込んで待機。
30分ほど前に、集合場所に行ってみると、すでに受付開始。
バスが、5台ズラリと並んでいましたから、1台に40人として、およそ200名近い参加者がもこのツアーに申し込んでいたようです。
定刻の1時10分にバスは出発。
途中、談合坂のサービスエリアで、トイレ休憩。
初日の出鑑賞スポットとなる、山梨県の河口湖の湖畔、大石公園に到着したのは、深夜の4時過ぎ。
バスに揺られながら考えていたのは、やはり年頭ですから「今年の目標」。
まず一つは、やはり就農です。
定年退職したとはいえ、働かないで暮らしていけるほど優雅な身分ではありません。
現在いろいろな農業のスタイルを勉強中ではありますが、これを一つに絞って、最終的には地方に移住。
田舎での農業生活に向けての道筋をつけること。
これが一つ目。
そして、もうひとつ。
「世の中に迷惑をかけない老人になる」
池袋の暴走事件や、よく聞く高速道路の逆走事件など、老人が世の中に迷惑をかける事件が、後を絶たない昨今。
どうも、世の中に迷惑をかける老人が非常に増えてきている。
その原因をここでクドクドというつもりはありませんが、せめて自分がそういう老人になるのだけはやめようということです。
「自分のことは自分でする」
これは、家族を持たないという選択をしてきた自分に課せられた基本中の基本ともいえる義務。
最晩年になる頃には、そうもいっていられない状況にはなるでしょうが、その期間をできる限り最小限にするよう努力する。
健康面においても、金銭面においても。
「世の中に迷惑をかけない」には、そういう意味も含まれます。
まあ、そんなことをツラツラと考えているうちに、漆黒の河口湖畔が、うっすらとしらみ始めてきました。
さて、いよいよ2020年の初日の出です。
初日の出客を迎えるために、6時になると、売店が開き始めました。
その中央には、ドラム缶の焚火。
駐車場いっぱいの車の中から、一斉に人々が湖畔に向かいはじめます。
夜が白々と明け始めてくると、雲一つかからない富士山の全景がくっきりと浮かび上がってきました。
2020年最初の太陽が、富士山の隣に見える山の頂から顔を見せたのが午前7時20分。
それでは、1時間30分のサンライズ・レビューを2分にまとめた動画を作りましたので、まずはご覧ください。
さて、この撮影の後で、この富士山をバックに、新年のご挨拶を録画して、年賀状にする予定だったのですが、ふと時計を見てドッキリ。
時刻は7時40分。
バスの集合時間が、7時30分だったのです。
血の気がスーッと引きました。
挨拶録画はもちろん中断。録画機材をザザッとリュックに詰め込んで、バスに猛ダッシュ!
撮影した周囲には、まだ大勢の人がいたので油断しました。
録画に夢中になっていて、気が付けばスマホもいつのまにか電池切れ。
添乗員の若い女の子が、何度か電話をしてくれていたらしいのですが、それにも気づかず。
新年そうそうやらかしてしまいした。
幸いバスはまだ待っていたくれましたので、平身低頭乗りこんで、あとはひたすら頭を下げ続け。
つい、さっき新年の目標として、「世の中に迷惑をかけない」などと決めておきながら、舌の根も乾かないうちにこれです。
ツアーバス68号車の参加者40人の方に、新年早々ご迷惑をおかけいたしましたこと、陳謝いたします。
深く恥じ入る次第。
まことに申し訳ありませんでした。皆様。
さて、初日の出の後は初詣。
バスが向かったのは、富士宮市にある浅間神社。
午前10時になると、神社に向かう参道には、出店がズラリと並び、大勢の初詣客で賑わっていました。
拝殿には、ズラリと参拝客が、お賽銭を手に持って並んでいました。
お賽銭には、幸運とご縁があるようにという語呂合わせで五円玉がいいというのはよく言われること。
しかし、正月なんだから景気よくいこうと、500円玉を投げる人もチラホラ。
一言。
「いくら、500円玉を投げても、それより大きなコウカはないぞ。」
ちなみに、10円玉も、幸運と「トオエン」になるということで、向いていないということ。
無難なのは、50円玉というところでしょうか。
ちなみに、2020年の干支は、グルリと一周してネズミ年。
「おお、そのネズミ、だいぶ大きいなあ。」
「なにいってやんでえ。こんなの小せいほうだろ」
「いや、大きいぜ。」
「いや、小せい。」
「大きい!」
「小せいい!」
するってえと、二人の真ん中でネズミが「チュウ!」
失礼しました、大好きな古今亭志ん生の小話です。
大石公園での大チョンボがありましたので、この浅間神社では、集合時間の10分前にはバスに戻りまた。
さて問題が残ったのは、新年のご挨拶動画。
当初の目的は、富士山をバックに撮影しようと思ったのですが、この浅間神社からは、富士山はすっかり雲に覆われていました。
それに、この人出の中では、とうてい撮影は無理。
3番目の目的地「紅富士の湯」で、そのロケーションがとれるかどうか。
バスは、東富士五湖道路を、一路山中湖へ。
到着してみれば、「紅富士の湯」は、自治会のOB旅行で、一度来たことのあるところでした。
まずは、腹ごしらえ。
新年最初のメニューは、そば。
年越しそばは食べませんでしたので、「年越したそば」になりました。
さて、初風呂をいただいた後、撮影場所を探して、あたりをグルグルと散歩して回りましたが、やはり肝心の富士山が、雲に隠れたまま。
あきらめて、裏手の林の中に入って、新年のご挨拶撮影。
帰りのバスに揺られながら、なんとか予定通りに、年賀状動画をアップできました。
さて、そんなこんなの元旦バスツアー。
午後三時には、無事に東京駅八重洲口に到着。
それでは、改めまして、新年のご挨拶をさせていただきます。
「西に行きましても、東に行きましても、とかく土地土地の おぁ兄さん、おぁ姐さんに、ご厄介かけがちなる老人でございます。
以後見苦しき 面体お見知りおかれまして、嚮後万端引き立って宜しくお頼申します!」
本年もよろしくお願いいたします。
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