さて、今シーズンの栽培予定のレイアウトが完了してから、およそ1週間。
野菜作りの仕事の中で、一番体力を使う仕事をしておりました。
畝作りです。
トラクターで土をうねってありますので、鍬を入れるのは多少は楽ですが、それでもすべて手作業。
去年までは、畝作り専門の手押し管理機があったのですが、どうやら修理不可能な模様。
これは、時間はかかりますが、少しずつやるしかありません。
しかも、去年までは、僕の担当は、この畑の中の、およそ三分の一。
週末でなんとかなりましたが、今年はそうはいきません。
すべて一人で、やらなければいけない。
上等。
畝作りは、レイアウトで囲った周りの土をすくって、中央に集め、それをならして平にするという作業。
20m の畝を4本。
15m の畝を5本。
10m の畝を4本。
蔓用の丸畝を9個。
ですから、直線距離にすると、およそ200m。
ここまででまる三日かかりました。
その次は、マルチ貼りです。
ここまでで、丸二日。
畝作りは、これで完了ですが、やることはまだあります。
キュウリや、ツルインゲンなどの蔓が伸びる野菜のトンネル・アーチを作らなければいけません。
この作業は今まで、ほとんど師匠にお任せでしたが、今年ははじめてトライ。
なんだか、アーチの差し込みが甘かったようで、ネットを張っているうちに、傾いてきてしまいました。
補強はしましたが、怪しいようならまた考えましょう。
とりあえず完成。
定植準備はここまでです。
さて、明日からは、いよいよ種まき。
苗の定植は、まだ遅霜の可能性がありますので、ゴールデン・ウィークまでは待ちます。
畑に行く前には、あちらこちらのホームセンター園芸コーナーめぐりも開始。
予定の苗が、どこに売っているかを確認します。
世の中は、新型コロナウイルスで、てんやわんや。
「緊急事態宣言」まで出て、見知らぬ人と濃厚接触はするなとのお達し。
幸いかな、百姓はこの時期は、定植準備で大忙し。
毎日が、畑と自宅の往復なので、人と触れ合う時間がありません。
とにかく、タネと苗だけ仕入れてしまえば、その後もしばらく、野菜にかかりっきりになれます。
やることは、山積み。
すべて、一人作業ですから、コロナのリスクは限りなく低い状況。
冷凍庫には、下処理して冷凍保存してある野菜が、まだまだたっぷりあります。
おかげで、外食をすることもなし。
コンビニ弁当を買う必要もなし。
ドリンクも、ほとんどがハーブティで過ごしています。
大好きなカラオケにはいけませんが、これはネットカラオケで発散中。
世の中は、飲食業、エンタメ関係など、多くの業種が、この騒動で大打撃。
諸外国に比べて、我が国の政府の対応は、明らかにトンチンカンです。
悲鳴を上げている人は、沢山いることと思います。
幸いかな、定年退職した、新規就農者としては、いまのところ、自粛するのは、人と会う約束をすることだけ。
これからも仕事は、マイペースで続けられます。
この先、新型コロナウィルスが猛威を奮って、ロックダウンなんて物騒なことになる前に、せめて野菜の定植だけはきっちり済ませておきたいところ。
そうすれば、事実上、しばらくは世間とは距離を置いて過ごせます。
休業や、自宅待機の方も増えてきています。
働きたくても働けない人がいる中で、とりあえず、仕事ができるのは幸いなこと。
5月6日までは、東京都も、埼玉県も「緊急事態宣言」が続くとのことですが、先が見えるまでは、頑張って毎日畑へ向かうことにします。
こういう時に、案外しぶといのは百姓かもしれません。
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