韓国製作のゾンビ映画です。
面白かったなあ。
先日見た、「パラサイト 半地下の家族」でも痛感いたしましたが、お隣の国は本当に映画力を上げてます。
今の日本で、このクウォリティのゾンビ映画を作れるかなあ。
本場ハリウッドの、ゾンビ映画と比較しても、全く引けを取らないホラー映画になってます。
お金もかけてるし。
脚本もよくできてるし。
映画の英題が、”Train to Bunsan”
スマートでしょ。
これにつけた邦題が、「新幹線」にひっかけて「新感染 ファイナル・エクスプレス」
いかにも、映画の宣伝部が考えそうな、タイトルで観客を惹きつけようという魂胆が見え見えな陳腐なタイトル。
せっかく極上のエンターテイメントに仕上がっている映画を、B級テイストにわざわざしちゃってる邦題です。
韓国の映画製作者は、明らかに世界のマーケットに向けて映画作りをしているのがわかります。
内容に自信があるからこそ、タイトルで煽るようなことはしない。
もうこの時点で、あちらは一流。こちらのセンスは二流。
そんな気がしますね。
見ているうちに、昔みたパニック映画の、「ポセイドン・アドベンチャー」を思い出しました。
主要な登場人物が、それぞれの見せ場を作りながら、一人一人ゾンビにやられていく展開。
そして、最後は、自らの命と引き換えに、娘を守る。
まさに、あの映画のジーン・ハックマンじゃないですか。
ホラー映画でありながら、きちんと人間ドラマも描いてくる技量は、やはりこの監督只者ではない。
ヨン・サンポ監督は、もともとアニメの監督のようです。
確かに、ゾンビの演出には、アニメ的な手法が随所に見られました。
おそらく、数多あるゾンビ映画の演出は、きちんと研究されているとお見受けいたしました。
しかし、それをただパクっているというわけではない。
ちゃんと、韓国文化に取り込んだ上で、アウトプット。
その上で、きちんとした一級のエンターテイメントに仕上げています。
CGも、安っぽい感じは一切なし。
完全にハリウッドレベルです。
そういえば、「パラサイト 半地下の家族」で、兄役のチェ・ウシクがこの映画にも出演していましたね。
我が国でも、新型コロナ・ウィルスが猛威をふるっています。
本日、安倍首相からは、「緊急事態宣言」が出されたばかり。
新型コロナ・ウイルスに感染しても、幸いかな、ゾンビにはならないようですが、なにか、霞ヶ関には、さらにひどいウイルスに、すでに感染してしまって、ゾンビと化した官僚たちが、うようよと跋扈しているように思えてきました。
コメント