もちろん、僕の話ではありません。
先月一緒に、北海道の酪農の研修に行った就活仲間から、北海道に移住しましたとの連絡がありました。
彼と一緒に、北海道の別海町に、お邪魔したのが先月の10日から1週間。
たっぷりと酪農研修をさせてもらいましたが、彼はこの時がすでに4回目の酪農研修。
もともと、こちらは野菜農家志望の就活老人でしたので、酪農という選択はなかったのですが、彼の話を聞いているうちに興味もわいてきて、一緒に同行させてもらいました。
その詳細は、このブログにも書かせてもらいました
実はその時に、すでに、彼は5回目の就活研修を決めており、その研修先が白糠町。
釧路の隣にある道東の、酪農地域です。
そして今回、彼が移住した先が、この白糠町とのこと。
新規就農ではなく、まずは「地域おこし協力隊」という枠に応募して、移住を決めたそうです。
「地域おこし協力隊」は、僕が今まで研修に行った、いろいろな町にもあった制度。
残念ながら、僕は年齢制限で対象外でしたが、一定期間は準公務員として、役場に勤めることになるそうです。
そして、地域のいろいろな産業と接していきながら、町おこしに協力しつつ、最終的には、その町で暮らしていくスキルを選択し、身に着けて定住していくというシステム。
やはり、これはまだ若いうちに、地方での就農を目指すことを決めた若者だけに与えられた選択肢です。
話を聞けば、なかなか魅力的。
先月まで、毎月の就農フェスタで顔を合わせていた彼が、今はもう北海道。
ちょっとビックリと同時に、まずはその決断に拍手です。
しかし、今はこの新型コロナウィルスの騒動の中、やはり北海道の田舎でも、とりあえずは、彼に与えられた役場からの指示は「ステイホーム」。
とはいっても、都会のように人が密集するところは、ほとんどない街なので、彼は購入したばかりのマイカーで、自分の住む街を知るべく、あちらこちらをドライブしているそうです。
写真を送ってもらいましたが、まずビックリするのは、農家の庭先に、普通にタンチョウヅルが散歩していること。
もちろん、酪農の町ですから、牛たちも放牧されています。
よく見ると、鹿も発見。
彼は、今後は白糠町の「町おこし」のために、東京で就農フェスタがあれば、飛行機でやってきて、ブースのあちら側に座って、街の魅力を発信する立場です。
今までとは、立場が逆転というわけで、なかなか感慨深いですね。
ちなみに、今の住まいはと聞くと、なんと、3LDKで、家賃32000円。
新品の家電品は設置済みだそうです。
動画を見せてもらいましたが、とにかく広い。
都内だったら、いったいどれだけするんだという話です。
こちらとしては、とりあえず、今シーズンは、以前からの畑で、野菜作りを一人でやってみると決めましたが、いずれは田舎へ行きたいという気持ちは依然変わりません。
そして、北海道に一週間お邪魔して、覚えかけた酪農のスキルを、このまま忘れてしまうのではもったいないという気持ちもあります。
是非、彼には白糠町に、しっかりと根を下ろしてもらって、この先は僕のような、都会の老人の「受け入れ先」になってもらえればしめたもの。
せめて、その時に迷惑をかけないように、日々野良仕事をしながら、「仕事をできる」体力だけは維持しておきたいと思います。
彼からは今後も、いろいろと興味深い話を聞かせてもらえそう。
楽しみです。
だんだんと、彼の顔が、牛に見えてきました。
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