「鬼滅の刃 竈門炭治郎立志編」のテレビ・シリーズ全26話を見終わりました。
正直に白状すれば、ちょっと無理しましたね。
アニメのシリーズを最後まで見たのは、本当に久しぶりでした。
いつが最後だったか、にわかに思い出せません。
いずれにしても、前回がはるか遠い昔であったことは間違いなし。
世界に冠たる日本のアニメですが、これまで全くの門外漢であったことは白状しておきます。
申し訳ない。
ですので、こちらの感想がどうのというよりも、なるほど、こういうアニメが、今はウケているんだなと確認しながら見せていただいた次第。
「ONE PEACE」は、見よう見ようと思いながら、機会を逸しておりましたが、いつまでもアニメの蚊帳の外でもいけないので、今回はしっかり勉強させていただきました。
ネットでちょっと調べてみたら、小学生の「好きな人」人気投票ベストテンで、お母さんや、学校の先生などに混じって、このアニメのキャラクターが7人もランクインしているのだそうです。
吾峠呼世晴が作り出した、この 大正魑魅魍魎冒険奇譚ワールドが、しっかりと子供達の心を掴んだということでしょう。
大正時代といえば、大正ロマンの時代。
僕がすぐにイメージするのは、画家竹久夢二の世界。
野口雨情の童謡。
ノスタルジーあふれる日本髪の夫人のポスターなどなど。
それから、小学生の頃に貪るように読んでいた江戸川乱歩のミステリーの世界でしょうか。
しかし、なんといっても、今でもこの時代の圧倒的なビジュアル・イメージを与えてくれているのは、やはり鈴木清順の「大正浪漫三部作」です。
「陽炎座」「ツッゴイネルワイゼン」「夢二」
SPレコードを置いた蓄音機に、針を落とすと流れるノイズだらけのサラサーテ。
泉鏡花のリリシズムに溢れる幻想的な世界。
そのイメージでこのアニメを見ると、こちらの持っていた大正時代の風景は、どこかにふっ飛んでしまいますね。
オジサンには、「鬼滅の刃」の世界は、大正浪漫ではなく、SF的異次元ワールド。
ロールプレイング・ゲームの中に放り込まれたような感じで、楽しませてもらいました。
ゾンビにもそろそろ食傷気味になってきたホラー・ファンにとっては、吾峠氏が作り出したこの世界観はとても新鮮だった気がします。
とにかくストーリー展開は、オジサンにはほぼ予測不能。
気がつけば、引き摺り込まれていました。
白状してしまいますと、パソコンやiPadをいじりながら鑑賞していましたが、テレビ画面の向こう側から、時々竈門炭治郎には叱られておりました。
「全集中!」
本年度公開の劇場版も、是非Amazon プライムで!
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