荘川桜と御母衣ダム

やらなければならないことは、たくさんあるのに、撮影旅行に出かけてしまいましたので、覚悟はしていましたが、帰ってからはシッチャカメッチャカ。

ゆっくりと、ブログを書いている時間もありませんでした。

さあ、それでは旅行の二日目。

明けて日曜日は、白川郷にいってまいりました。

こちらも、濃飛バスの定期観光、Eコース「合掌の里白川郷めぐり(食事付)」に参
加。

前日は、ご一行で7名という寂しい定期観光でしたが、さすがにこの日は、日曜日と
いうこともあって、バスは八割方埋まりましたね。総勢40名。

バスセンターを、8時30分に出発。

往路は、御母衣湖をグルリとまわる白川街道ルートの50キロ。

道中の、目玉ポイントは、「荘川桜」と、御母衣ダム。

荘川桜は、御母衣ダム湖岸にある樹齢四百年と推定されるサクラの古木です。
岐阜県の指定天然記念物。照蓮寺荘川桜、光輪寺荘川桜、荘川桜二世の三本。

御母衣ダム建設により水没する予定の照蓮寺、光輪寺の庭にあった二本の巨桜を、この地に住んでいた人たちの心の糧になるようにと、建設事業主である電源開発株式会社の初代総裁高碕達之助が、この道のプロたちに依頼して、湖を見下ろす156号線沿いの湖畔に、大移植作戦を敢行したんですね。

これが、昭和35年の話。

この大プロジェクトは、NHKの「プロジェクトX」にも、紹介されたので、「プロジェクトＸ」オタクであった僕の脳裏にもしっかり記録されていました。

ドライブインには、この番組の録画が、エンドレスに流れておりましたね。

さて、そこからもう少し走りますと、見えてくるのは、御母衣ダム。

御母衣ダムは、堤高131.0mの日本で最初のロックフィルダム。

ロックフィルダムはダムの型式の一つで、岩石や土砂を積み上げて建設する型式のダム。

まあ、僕などが、通常思い描くコンクリート建設のダムとは、かなり違うイメージです。

ダムというよりは、瓦礫と土砂の山という感じ。

19歳だというバスガイドのお嬢様に、ちょっと聞いてみました。

「このダム、地震なんかきたら、ひとたまりもなんいじゃないの。崩れちゃって。」

そうしましたら、このお嬢様、ちゃんと学習していたようです。
ニッコリと笑って、こういわれました。

「いえ、実はこのロックフィルダムは地震には強いんですよ。揺れれば揺れるほど
石の隙間がなくなって、頑丈にしまってくるんです。」

うーん、なるほど。

さて、この御母衣湖を抜ければ、白川郷は、もうすぐです。