銀行の合併吸収で、我が家の最寄にあったはずの銀行が、電車に乗っていかなければいれないところになってしまって以来、通帳を使わないタイプの口座に変更しています。
当然ながら、銀行の窓口にいくことは激減。
それでも、我が家のパソコンからたいていの銀行ワークはできてしまうので、困ることはありません。
但し、年に一度だけ、銀行に出かけなければいけない用事があります。
それは、市県民税の支払い。
もちろん、これは、近くの郵便局でもできますが、僕には場合は、ちょとそうはいかない事情があります。
そのまえに、いっておかなければなりますまい。
それは、僕に言わせればとんでもない、市県民税の額。
日本の税務署は、僕のような、扶養家族をもたない不良オヤジからは、容赦なく、税金をむしりとっていきます。
なんで、この薄給から、そんな額の請求が出来るのよというような額面。
ちなみに本年度は、260000円なり。
下手をすると、一か月分の給与がいってしまうので、数年前から対策を講じています。
それは、小銭貯金。
バケットをひとつ用意します。
そして、帰宅したら、その日、ポケットにある小銭を全部放り込みます。
100円玉から、500円玉まで全部です。
これを一年間続けます。
すると、その額が、その年の市県民税と、ほぼ同額なんですね。
一日700円平均でしょうか。
但し、自動販売機使用の買い物以外の、すべての買い物は、食事もふくめて、1000円札で支払い、おつりは使用しない。
つまり、基本的には、何を買うにも1000円。
おつりは、全部税金貯金。
まあ、そんなかんじでしょうか。
要するに、それくらいのつもりで貯めていかないと、とうていこの年に一度の市県民税の支払い額には届きません。
ひどい話です。
さて、そうやってコツコツ貯めた、市県民税貯金で、この忌々しい税金を一括払いするのが、年に一度の銀行訪問。
時間がかかるのは覚悟なので、パン一個のランチを済ませ、会社の昼休みを利用して、車で15分程度の最寄の支店に出かけます。
「すいません。これ入金したいんですけど」
ドカーン。
窓口のお姉さんは、目が点。
呼ばれて、出てきたのはメガネの上司。
「ご入金ですね。金額は・・・」
「いえ、わかりません。数えてください。」
上司は、苦笑い。
「承知しました。ちょっとお時間かかりますが・・」
「わかりました。じゃちょっと買い物してきます。」
今度は、こちらがニヤリです。
市県民税の支払いに、銀行は何の罪もありませんが、払う方としては、どうにもこれくらいのことはさせないと腹の虫が収まらない。
まあ、小市民のささやかなリベンジですな。
ランチ終了後、銀行に戻ると、当然ながら、呼出し番号のレシートをもう一度取り直し。
あらためて、呼び出しされて、窓口で受け取ったのが、およそ245000円。
市県民税の支払には、もう一声届きませんでしたが、まあ良しとしましょう。
さて、今回はこの支払のほかに、もう一件ヤボ用がありました。
貯金通帳の記入です。
通帳は使用しないタイプの口座にしてあったので、基本としては、通帳はないのですが、切り替え後の入出金の記録が必要だったので、この記録を見たいという申請をしたんですね。
もちろん、もう一度受け付け表を取り直して、並びなおし。
さて、窓口に呼ばれて、説明された回答は、後日自宅へ郵送。そのための手数料は発生するとのこと。
まあ、多少のことはしゃーないということで、約7年間分の入出勤記録の郵送申請をいたしました。
さて、ところでこの手数料がいくらかかるか。
ちょっと計算して、戻ってきますといって、席を立った窓口のお姉さんを待つこと5分。
彼女が、席に戻り、僕に告げた手数料の額を聞いて、口がアングリ。
なんと、17850円。
おいおい、ちょっと待て。こりゃなんかの間違いだろう。
なんで、自分の通帳の履歴を見るだけなのに、こんなベラボーな手数料がかかるんだ。
しかし、基本的に僕は小心者。
「うそ。冗談でしょ。こんなにかかるんじゃ、やめます」
とまあ、この一言が、ポンといえずに、さも平然を一生懸命を装って、財布から一万円札2枚をホイ。
すまなそうに受け取る、係りの女性の顔は、勤めてみないフリをして、領収書をうけとります。
「届くのは、およそ1ヵ月後になります」
「一ヵ月後?そんなに」
もちろん、これも心の声。
というわけで、年に一回の銀行窓口ワーキングは、これにて終了。
ふと、腕時計を見まると、14時34分。
ヤバ、昼休みとっくに終わってる。
やぱり、銀行はキライ!