都内に出る用事がありましたので、ちょっと早起きをして浦安まで足を伸ばしてみました。
先月の16日に、千葉から福島までの太平洋岸を北上して、今回の震災の爪痕を見てきましたが、
今回は、東京に一番近い被災地「浦安」の現状です。
晴天のゴールデンウイーク中日。
さわやかな春の風が吹く浦安の町には、とても静かで穏やかな時間が流れていました。
遠景で見る限りは、なんの変わりもない普段通りの、海を埋め立ててできたばかりの新しい街浦安。
しかし、一歩路地をはいると、そこには、いまだ修復ができないでいる「震災の爪痕」が、生々しく
残っていました。
震災から、1ヶ月半が過ぎ、あちこちの現場の補修工事もすすんでいましたが、あらためて、
液状化の破壊力を思い知らされました。
うまくいえませんが、なにかこう、街全体が微妙に傾いているという印象。
おそらくは、ここに住んでいる人たちの日常には、見た目からはわからない、けして「微妙ではない」」
影響が出ているのだと思います。
人間が、きっちりと作った都市の直線や曲線のフォルム。
自然が、それを鼻で笑うかのように、グンニャリとねじまげていった。
そんな光景でした。
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