今でこそ、ワイルド系キャラで、バラエティも、ドラマもこなすマルチタレントの泉谷しげる
ですが、もちろん彼の本業はシンガー・ソング・ライター。
デビュー当時の彼の歌は、社会の底辺でもがいている人間が、
そこから必死の思いで抜け出そうとする姿を時にアグレッシブに、時に自嘲をこめて歌われており、
フォークギター覚えたての中学生だった僕は、そこに大きな共感を覚えたものです。
そんな彼の代表作といえば、やはり「春夏秋冬」や、「春のからっ風」ということになりますが、
僕が好きだったのは「寒い国から来た手紙」
この曲は、1975年にフォーライフへの移籍第1弾として発売された泉谷の5枚目のシングル・レコード。
「帰る人より、残る人の終わりのない顔。 やさしい冬がもしあるなら、それも見てみたい。」
この意味深で、味わいのある歌詞。
僕としては、歌のモチーフは、さだまさしの「案山子」とほぼ同じだと思っているのですが、
表現する感性がまるで違うのが、面白いですよね。
さだまさしが直球のストレートだとすれば、泉谷のこの曲は、クセダマ。
世間に唾を吐くようでも、どこかで、思い切りやさしい、あの当時の泉谷は
とても魅力的でした。
ではカラオケです。
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