ビリー・ワイルダー監督の1957年の作品。
これは、大傑作です。
「どんでん返し」という言葉は、まさにこの映画のためにあるような言葉と言っても過言じゃないでしょう。
ラストで、二転三転させるひっくり返しっぷりは見事でした。
まあ、この映画の映画的な魅力の解説は、あちらこちらでされていますから、
そちらに譲るとして、僕は、この映画の邦題「情婦」というタイトルについて、ちょいと苦言。
これダメでしょう。
このタイトルをつけた映画会社の宣伝部は、ちょっと問題ありだと思いますね
だって、この映画を見られた方はわかると思いますが、この映画の重要なカギを握る
登場人物が、「情婦」。
映画のタイトルで、ネタバレさせてどうするんですかというお話です。
そんな、悩ましいタイトルをつければ、男性客が呼び込めると踏んだかどうかは
また別の問題として、ここは、映画のタイトルも、原作通りに
「検察側の証人」としておいて、なんの問題もなかったと思いますよ。
とにかく、映画は傑作なんですから、下手に邦題で、小細工する必要はなかったなあ。
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