とはいうものの、実は、今回は畑へ行っておりません。
先週の師匠の話では、この次の農作業はいよいよ苗植え本番。
でもまだ今は、遅霜が下りる可能性があり、せっかく植えた苗がやられてしまうリスクがあるので、ゴールデンウイークになったら一気に苗を植えましょうという話でした。
なので、日曜日は農作業オフの予定だったのですが、先週に捲いたトウモロコシの種が気になっていたので、月曜日の朝、早起きをして出社する前に寄り道して、畑の様子をみにいったらなんと、さもありなん。
先週には、植えられていなかった苗がだいぶ植えられてるではありませんか。
師匠、そりゃないぜ。やってくれましたね。
そこで師匠に問い合わせたら、一人でぼちぼちと来ては植えていたとのこと。
農業初心者としては、その貴重な現場に立ち会えなかったのはまことに残念でした。
やむなく、植えられていた苗を一つ一つ見ていくと、当初の予定にはなかった野菜もチラホラ。
夏野菜の仕込みは、事実上スタートしておりました。
苗植えばかりではなく、先週師匠が言っていた、畑前の休憩所も設置完了。
今後はここには、テーブルと、ディレクターチェアが置かれてランチタイムを過ごすことになるでしょう。
また、隣りの畑には、話には聞いていた太陽光のパネルもドカーンと設置。
この下の畑には、スイカやカボチャなどのタマモノを仕込むとのことでしたが、パネル設置のために掘り起こした土は、素人目に見ても、明らかに粘土質のボコボコ状態。
果たして、この地面に農作物が育つのかどうか、心配になってしまいました。
さて、そんなわけで、今回は農作業には参加できませんでしたが、師匠の仕事っぷりを写真で紹介しておきましょう。
畑のわきのタンポポも、いつのまにか綿毛に衣替えしておりました。
さて、まず茄子。
マルチへのメモを読む限り、植えられた品種は3種。
千両2号。
庄屋長ナス。
いずれも、園芸用のポールを苗床にたてて、しんなりしている茄子の苗を紐で結び、軽く支えております。
茄子かあ。
いや、恥ずかしながら、この状態の苗に、茄子がどういう形でなるのか、皆目見当つきません。
小学校の時は、飼育栽培部は、いやでいやで逃げまわっていたクチでしたね。
その栽培を、この歳になって自らやろうという気になるのですから、不思議なものです。
人生とは、そんなふうに帳尻があっていくものなのかもしれません。
さてお次は、カリフラワー。
ホワイトゴールドという品種。
そして、お隣が、ブロッコリー。
もちろん、ピーマンもあります。
ピーマンがあれば、パプリカもあり。
パプリカは赤いもののようです。
そういえば、師匠は先週「コメリ」の苗売場で、パプリカの苗を手に取ってシゲシゲとみてましたね。
さて、まだまだあります。
ツル系の野菜用のアーチの苗床に植えられていたのは、ツルインゲン。
なんだか、だらしなくダラリンとした状態を、ヒモで支えていました。
それから、シシトウです。
そして、これは聞いたことのない名前。
甘とう美人。
調べてみると、その名前とは裏腹のトウガラシの品種でした。
それから、またまた聞いたことのない名前。
伝統なすびクリーミー。
なんだと思って、これも調べてみると、イタリア産ロッサビアンコという、まあるい茄子とのこと。
ここにどんな野菜が現れるのか楽しみです。
それから、大葉もありました。
そして、お隣のマルチ一本にまるまる植えられていたのが、サツマイモ。
紅あずまという品種。
ここまでの野菜は、マルチカッターで土を上からくりぬいて、苗床を作りましたが、サツマイモの場合は、ちょっと様子が違いました。
穴ではなく、カッターで切り込みをいれて、そこから、茎らしきものを引っ張りだしている感じ。
うーん。
この作業はちょっと見てみたかったですね。
さて、ここまでが、先週から今週の間に師匠が植えた新しい苗達。
まだまだ、これから植える苗もだいぶあるようですので、それは、来週の日曜のお楽しみということにしましょう。
さて、それでは、気になる先週に植えた野菜たちの生育具合。
まず、レタス。
これが3週間目です。
当然ながら、先週より。、さらに一回り大きくなりました。
それからスナップエンドウ。
こちらは、先週より、さらに元気よくネットにツルをまき始めています。
これからこれから。
九条ネギがこちら。
ネギは、苗床にたてかけてあるような状態の先週でしたが、これが根を生やしてくると、ジワリジワリと背筋を伸ばすように立ち上がってくるというのが師匠の話。
なるほど、茶色く枯れた部分も出来ましたが、次第にシャンとしてきていますね。
これが最終的には、土の中に根を生やしながら、次第に土が被せられ、最終的にネギの収穫時の状態になっていくとのこと。
ここまでのところでは、一番手が掛かりそうなのがネギのようです。
そして、最後が、僕が種を植えた「味来」という品種のトウモロコシ。
これが、ちゃんと発芽しているかどうかが、この日の僕の最大の関心事でした。
そうっと、トウモロコシのマルチに忍び寄ると(別に忍び寄らなくてもいいのですが)、見事に、トウモロコシの種が発芽いたしておりました。
お百姓入門生には、植えた種が発芽するという畑ではあたりまえのことが、なかなか感動的でした。
僕としては、イエイ、どんなもんだいという感じ。
これから夏野菜収穫までは、そんな新鮮な驚きがたくさんありそうです。
農家の方たちにとってはあたりまえのことが、初心者にとってはサプライズの連続。
「知らない」ということは、けっこう幸せなことかもしれません。
さて、これが本日現在の会社の畑の状況。
しかし、苗の状態では、こうやって撮った写真を並べてみても、どれもみんな同じように見えるというのが本日の偽らざる感想。
しかし、仕込んだ、これら夏野菜たちが、収穫のシーズンを迎える頃までには、それぞれ様変わりしてゆき、成長し、やがてたわわな実をつけ、我々おなじみの野菜になるわけです。
しばらくは楽しみな日が続きそうです。
さて、そうこうしているうちに、気がつけば、もう出社する時間。
この続きは、また来週の日曜日。
気がつけば、畑の周りには、ツツジが咲いていました。
一句。
「太陽にポーズとりたるツツジかな」
おそまつ。