夏野菜の収穫のシーズンを迎えて、畑に行けば、いろいろな野菜をまずはお持ち帰り。
冷蔵庫は、たちまち野菜で一杯になってしまいました。
いやはやこんなに食べれるか。
もともとが貧乏性なので、おいしい野菜料理を食べようという思いよりも、まずはこの冷蔵庫に収めた野菜は、捨ててなるものかという思いがまず先に来ます。
もちろん、冷蔵庫に収める前に、自治会のオバサマたちや、会社の女性陣には配りまくります。
それでも、この時期日曜日ごとに一杯になる冷蔵庫の野菜室。
まずは、先週あたりから外食はしなくなりました。
とりあえず、家に帰って、この野菜で料理をしてひとつひとつ減らしていく。
残ったら、そのまま弁当にして、次の日の朝食。
こうやって、コンビニのように、廃棄処分にはしないというルールを自分に課して、ひたすらベジタリアン生活を送っています。
我が家のエンゲル係数は、徐々に小さくなっていますね。
料理というと、まず食べたい料理があって、そのために必要な食材を調達する。
そんな順番になっている気がします。
都会は便利ですからね。
この順番が成り立ちます。
素材は、金に糸目をつけなければ、季節も関係なしにスーパーでほとんど手に入ります。
でも、これって考えてみれば贅沢な話です。
でもよくよく考えてみると、本当の料理は、実はこれが、逆なんじゃないかと思うわけです。
つまりまずそこに、旬の素材がある。
じゃあ、それを使って何か作ってみますか。
つまり、まずは素材ありき。
本来の料理は、この順番なんだと思います。
本当の料理の腕って何か。
一年中いつでも最高の素材を集めて、レシピ通りにおいしい料理を作ること?
いやいや、そうではない。
本当の意味での料理の腕とは、実は今目の前にある旬の素材を、いかに上手に活かすかが手腕。
そっちの方ではないかという気がするわけです。
今日はこの野菜とこの野菜があるから、何を作ろうか。
そう思ったら今は便利です。
冷蔵庫にある素材を、ふたつみつ検索にかけると、瞬時に、その素材を使った料理のレシピがパソコンの画面に出てきます。
そして、料理の数もふんだん。
こっちは、とりあえず、それを片っ端からトライ。
畑で採れる野菜は、出来具合次第。
持って帰れば、その野菜がなくなるまで、使いますから、毎回同じ料理ではさすがにつらい。
同じ素材でいろんな料理に挑むことになります。
今はまだ失敗する方が多いですが、それでも素材が新鮮であるゆえ、まあ食べられないことはない。
てなわけで今確実に、料理がマイブームになりつつあります。
悲ししいかな、僕には見た目をおいしく盛り付けるセンスはまるでありませんが、おいしいものを学習するセンスはあると思っています。
なんたって食べることは誰よりも好きですから。
とにかく食べることは生きることの基本。
今更ながら思うことは、こんな「楽しみ」にこの年になってハマるとわかっていたら、もう少し、母親の料理の手伝いをしておくべきでしたね。
うちの母親は、安い素材をおいしく食べさせることに関しては、抜群のセンスを持っていました。
「高いもの買ってきて揃えれば、おいしいのはあたりまえ。あんたたちには、どうせ味なんてわかりゃしないんだからこれで上等。」
これ母親の口癖でしたが、考えてみれば、それがまずいなんて思ったことは一度もなかった。
その味に慣らされてしまったのか。母親の料理が巧みだったのか。
それは判りませんが、おかげで、料理に関しては、今でも好き嫌いなし。
この世にある食べ物は、「おいしい」か「すごくおいしい」のどちらか。
とにかく、なんでもおいしく食べられるようにしてくれたことには、他界した我が母親には心より感謝申し上げたい。
おかげで、夏野菜自給自足が続く間は、例え料理でコケても、なんとか自炊生活を楽しく続けて行けそうです。
それでは、ずらりと作った料理を並べてみましょう。
盛り付けのセンスのなさはご容赦。
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